検索窓
今日:17 hit、昨日:27 hit、合計:452,417 hit

23 ページ24

「さて、お腹も膨れたことだし、さっきの、やる?」


さっきの、とは降霊術のことだ。


「う、うむ」


まさかこんなに早く提案されると思っていなかった槇寿郎は、心の準備が出来ておらず、口籠ってしまう。


「今日はやめとく??」

「…いや、お願いしたい」



意外と早く決心が固まったようで、意を決して答える。


「杏寿郎と千寿郎もいい?」


杏寿郎から降霊術のことを聞いた千寿郎は、母上に会える…と驚きとともに不安と期待に満ちていた。


「うむ!頼む!!」

「お願いします!!」


「よし、じゃあいっちょやってみるよ!槇寿郎、奥さんの遺骨借りてもいいかな?」


わかった、今持ってくる、と槇寿郎は自分の部屋へ向かって行った。


「…A、その、大丈夫か?」

「ん?なにが?」

「死んだ者の魂を自分に降ろすのはAの身体に負担がかかるんじゃないだろうか。」


杏寿郎は母上に会いたい気持ちももちろん強いが、それよりもAに無理をさせていないか、それが心配だった。


「そればっかりはやってみないとわかんないや」


簡単に言うAにやはり無理をさせてしまうのではないかと葛藤する。


「ま、でもさ、出来ることをやらないで後悔するより、やって後悔した方がいいかなって!」

それとね、と付け加え、



「槇寿郎は自分で自分を呪ってた」



先程から呪いという言葉はよく耳にしていたが、自分の身内が呪われているという言葉にひどく驚く。

「だからさ、奥さんに喝入れてもらったら呪いも祓えるかなーって思ったわけ!」


(自分の任務のせいで死に目にも会えず、立て続く仲間の死、そして最愛の妻の死。ひどく自分を責めたんだね。それが呪いになって槇寿郎にのしかかっていた。普通だったら、本人だけじゃなく、周りにも影響を及ぼしているはず。それでも普通にやってこれてたのは、煉獄家の心の強さなんだろうなー)


杏寿郎は、そうだったのか…と脱帽している。


「だからさ、2人もお母さんに思う存分甘えるんだよー??」


「あ、甘える…!ぜ、善処する!」

「うんうん、あ、槇寿郎戻ってきたねー!」

24→←22



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (140 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
431人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

さくら(プロフ) - 廣岡唯さん» 廣岡唯さん、ありがとうございます!良かったら続きも読んでいただけるとありがたいです😊 (2022年11月11日 19時) (レス) id: fc46cae9f1 (このIDを非表示/違反報告)
廣岡唯 - 面白い煉獄杏寿郎さ❤️ん (2022年11月11日 12時) (レス) @page41 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - いちごマカロンさん» いちごマカロンさん、いつもありがとうございます!ニヤニヤしていただいて笑 中々更新出来ずすみません!もう一つの方完結させたら引き続き更新する予定ですので、よろしくお願いします! (2022年4月7日 11時) (レス) id: 8f829f7667 (このIDを非表示/違反報告)
いちごマカロン - 七話で煉獄さんが夢主に服がばってされてニヤニヤが止まらん (2022年4月5日 18時) (レス) @page8 id: d434798822 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - わたあめさん» わたあめさん、コメントありがとうございます!とても嬉しいです!これからもよろしくお願いします^ ^ (2021年8月29日 8時) (レス) id: 8f829f7667 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:さくら | 作成日時:2021年8月24日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。