呪霊か鬼か【鬼滅の刃】【呪術廻戦】

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遅れてきた鬼殺隊の隠に女性を託し、見廻を続ける二人。


「とりあえず鬼も倒せたみたい！」


「うむ！あの戦いぶりなら、最終選別も大丈夫だろう！」


「最終選別の鬼の強さってさっきの鬼くらい？」


「いや！先程の鬼よりは弱いな。ただ数が多い！」


「なるほど、鬼の索敵が必要になるかな…」


ふむふむ、とAが考えていると


「Aは、呼吸を覚える気はないのか？」


「呼吸…って、杏寿郎が使ってる赤いオーラみたいなの？」


「赤いおーら？というものはわからないが、一番は呼吸を極めることで身体能力が向上し、長い間身体を動かし続けることが出来る。」


「へー、便利だね！私にも覚えられるかな？」


「鍛錬を重ねればAも使えるようになるだろう！！」

と明後日の方を向きながら杏寿郎が言い放つ。


「鍛錬ね…、…ガンバリマス」


「よし！帰ったらさっそく鍛錬だ！！！」


Aはうげーっと舌を出し顔を歪める。


その日、出た鬼は二体だけで、その後の巡回を終えた。



「兄上！Aさん！おかえりなさい！」


「千寿郎ー！ただいまー！」

といつものハグをする。
相変わらず千寿郎は顔を真っ赤にする。
その横で杏寿郎の額に青筋が浮かんでいるのは誰も気付いていなかった。

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