story2 ページ31
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「コナンくん?お昼持ってきたよ?」
蘭が石栗さんの部屋で寝ているコナンに冷やし中華を届けようと、ドアをノックしたが応答はない。
彼はもともとリビングで寝ていたらしいが、エアコンの調子が悪いから、とこの部屋に移動したらしい。
「まだ寝ているのかもね…」
朝、彼は妙にぼーっとしていたが、どうせ夜更かしして本でも読んでいたのだろう、とAは思った。
「まだ放っておけば?お昼抜いても死ぬわけじゃないし…」
「そだね!この部屋のクーラー効いてるみたいだし…」
***
「マジか?石栗の奴、まだ部屋から出てこねぇのかよ?」
そう言ったのは高梨だ。
たしかに、もう15時過ぎだ。
アイスケーキを食べるから、と部屋に戻ってから何時間も経っている。
桃園の話によれば、何度もノックをしても返事はなく、部屋に鍵までかけてしまっているらしい。
___ドン!
「何だ?今の音…」
「石栗くんの部屋の辺りじゃない?」
「何かあったんじゃ?」
天井から鈍い音が聞こえ、彼らは石栗が心配だということで、ベランダ伝いで彼の部屋に行こうと言い始めた。
すると___
「なんなら僕が鍵を開けましょうか?
___そういうの、割と得意なので…」
彼らの様子を見ていたAの横にいた安室が、突然そのようなことを言ったのだ。
「でも…どうやって?」
蘭が尋ねると、彼はAの髪からアメピンを抜き取った。
「!?」
「簡単ですよ…Aさん、コレを頂いても?」
「え、ええ…いいですけど…」
突然触れられたため、Aは驚き、ピンを挿していた箇所を抑えてコクコクと頷いた。
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つむぎ(プロフ) - まゆさん» コメントありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2019年6月26日 20時) (レス) id: a3594e8b9c (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年6月26日 10時) (レス) id: 76d368eb20 (このIDを非表示/違反報告)
つむぎ(プロフ) - 月兎さん» ありがとうございます!まったり更新していくので、気長にお待ちください!! (2019年5月12日 10時) (レス) id: a3594e8b9c (このIDを非表示/違反報告)
月兎(プロフ) - 素晴らしすぎます…更新頑張ってください! (2019年5月11日 23時) (レス) id: 45fce474d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:つむぎ | 作成日時:2019年4月18日 2時