story3 ページ32
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___ガチャ
「すごーい 安室さん!」
「まるで怪盗キッド!」
彼がドアの鍵を開けるまで、そこまで時間はかからなかった。
器用にピンを動かし、それは実に鮮やかで、あっという間だった。
「セキュリティ会社の知り合いがいましてね…内緒でコツを聞いたことがあるんです。」
「何かを探る探偵にはありがてぇスキルだな…」
小五郎が感心すると、安室は早速ドアを開けようとした。
しかし、ドアの前に何か塞ぐものがあるようで、なかなか開かないようだ。
「あっ…」
Aが隙間から覗くと、ちょうどコナンの姿が見えた。
彼とドアの間にあるのは___
「開けちゃダメだ!」
コナンが叫んだ。
やはり、ただ事ではないらしい。
「コナンくん、被害者の意識は?」
「ない…もう亡くなってるよ…」
「…とりあえず、ここは静岡県警の管轄だから、彼らが来るまでそのままにしておいて。」
唯一の現役で、警察関係者であるAが指示を出し、警察の到着を待った。
***
「お久しぶりです、横溝警部。」
「ああ!あの時の生意気な研究員!」
「“生意気な”は余計です…」
静岡県警管轄下のため、なんとなく彼が来るような気はしていた。
横溝警部とは、主に静岡で活動していた強盗団の1人が、東京で殺害された際に合同調査をしたことがあり、その時に会ったことがあるのだ。
当時も上司にあれはこれはと反論しているところを、彼らが研究所を訪れた際に見られてしまったため、“生意気”というイメージがついてしまったのだろう。
「それで、事件というのは?」
「コナンくんが第一発見者で…密室殺人ではないかと。」
「密室殺人だと!?」
Aの声を聞いて大声をあげたのは、横溝警部ではなく、近くにいた小五郎だった。
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つむぎ(プロフ) - まゆさん» コメントありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2019年6月26日 20時) (レス) id: a3594e8b9c (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年6月26日 10時) (レス) id: 76d368eb20 (このIDを非表示/違反報告)
つむぎ(プロフ) - 月兎さん» ありがとうございます!まったり更新していくので、気長にお待ちください!! (2019年5月12日 10時) (レス) id: a3594e8b9c (このIDを非表示/違反報告)
月兎(プロフ) - 素晴らしすぎます…更新頑張ってください! (2019年5月11日 23時) (レス) id: 45fce474d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:つむぎ | 作成日時:2019年4月18日 2時