第62話 ページ13
男の人たちは機械を設置し終わるとそそくさと出ていった。
瞬間、私の脇腹に激痛がはしる。
レーザー光線！！？
「………！！ぅ……あ"……ぁあ…」
一星くんもオリオンの使徒ってことは、こんな激痛に耐えて、刻印を刻まれたってこと……？
あいつら……よくも一星くんにこんな酷いことを……
痛みで朦朧とする意識の中、私の中で憎悪が膨らんでいく。
痛い。レーザーを当てられているところが熱い。
円堂……鬼道……豪炎寺……風丸……
明日人……灰崎……野坂くん……氷浦……
士郎くん……ヒロト……タツヤ……不動くん……
砂木沼くん……万作……坂野上くん……岩戸……
西蔭くん……剛陣……
一星くん……！！
「ご……めん…………ね」
痛みでどんどん涙が溢れてくる。
痛みに耐えるために下唇を噛んで我慢する。
・
五分くらいたつと、機械が止まり、人が入ってきた。
私は拘束が解かれて起き上がる。
「……終わり、ですか？」
男の人に聞くと、その人は頷く。
「なら、試合会場に私を戻して！！もういいでしょ？」
そう言うと、新条さんが入ってくる。
「わかった。会場まで送るよ」
私はまだ少し痛むわき腹をおさえながら新条さんについて行く。
新条さんが出ていく前に言いかけてたことが気になったけど、今は試合優先だ。
新条さんは私を車に乗せる。
車には運転手さんがいて、女の人だった。
新条さんは車には乗らずにどこかへ去っていってしまった。
私は運転手さんに会場の場所を伝えて、とばしてもらう。
車の中には私のバックとタオルが置いてある。
準備万端。最初から送ってくれるつもりだったのかな……？
私はユニフォームを引っ張り出して車の中で着替える。
そして髪をポニーテールにする。
会場には５分ほどで着いた。
多分近かったんだと思う。
おそらく、あそこは本拠地じゃない。
私は運転手さんにお礼を言いながら車から飛び出す。
そして更衣室にカバンを放り込んでダッシュでフィールドに向かう。
走る度に歓声が大きくなっていく。
時間的にまだ前半終わってないくらいだと思うけど……
目の前に走っているみんなの姿が見える。
「ついた……」
スコアボードをみると、1―0で、イナズマジャパンが勝っていた。
勝ってる！！よかった…
フィールドに視線を戻すと、野坂くんがヘディングの体勢でジャンプしていた。
すると一星くんも足を高く上げてジャンプした。
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神崎 奏(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます！めちゃめちゃうれしいです！！ (2020年4月13日 17時) (
レス) id: 2b665a7700 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - とっても面白いです♪ (2020年4月13日 14時) (レス) id: b227610430 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神崎 奏 | 作成日時：2020年4月3日 18時
