10話 ページ12
?「ほぅ…それでシカマルが連れて帰ってきたと」
ヨシノ「そうなのよ。しかも、こんな可愛い子なんだから驚きよね」
?「だよなぁ…何だ、シカマル。この子に惚(鹿「さっきからうるせぇよ。飯くらい食べさせてくれ」へいへい」
少しイラついたような感じのシカマルを父親のシカクは軽く流し普通にヨシノの手料理を食べ続けているので相手にされていないと分かり、更にイラつくのだが面倒臭いと割り切るので後に引きずらない。
そんな家族団欒の風景を見せられてカナデは羨ましいような寂しいような感じがし少し進めていた箸のスピードが落ちてしまっていて、それに気が付いたヨシノが心配そうに確認してくる。しかし、そういう優しさに慣れていないカナデは苦笑いと曖昧な言葉しか返せない。
微妙な空気が流れてしまい気不味くなったが、直ぐに賑やかになる事になる。何故ってシカマルが何もしない訳がないので。
鹿「……貰いっ」
『ぅあ!?ちょっ、奈良君!?それ、まだ君の所にありますよね!?何故、自分のを取るんですか!?』
鹿「美味そうだったからだよ」
『君のも自分のも、どちらも美味しそうですが!?』
鹿「別にいいだろ。ほら、俺のやるから」
今、シカマルはカナデの口元に先程、自身も食べた物と同じのを持ってきた。そのシカマルの表情は本当に、もう楽しそうなものであるがカナデは見た目に反して負けず嫌いなので――
パクッ……
鹿「…は?」
『…ごちそうさまです』
鹿「は?」
『ヨシノさん、これ美味しいです』
ヨシノ「あらあら、そう?嬉しいわ♪」
シカク「やられたなぁ。シカマル」
鹿「マジか…」
シカマルはカナデが恥ずかしがるか怒るかの反応を予想していたのに普通に食べられてしまい逆に自分が恥ずかしくて仕方がなくなり顔を隠す。そんな珍しく初々しいシカマルを見れたシカマルの両親は、もう途轍もなくニヤニヤとしていて楽しそうである。
が、やられたままのシカマルではないのでシカクだけが机の下で脛を思い切り蹴られるという仕返しを受けた。え?ヨシノにはしないのか?シカマルが母親とは言え、女に手を出す訳がないでしょう。
勿論、シカクも黙ってる訳もないので仕返しをしようとしたがヨシノに説き伏せられた。そして、その後、カナデを気に入ったヨシノが家に泊まらせるのは当たり前で自身の部屋にカナデを寝かせる事を決定されタジタジになるシカマルであった。
鹿「マジかよ…」
シカク「襲う――ガフッ!!?」
鹿「黙れ、クソ親父っ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 251人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「愛され」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
玉ねぎ - 続き気になります‼ (2022年12月22日 0時) (
レス) @page19 id: 76ae9f90b3 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - とても面白いです！応援してます！ (2022年4月25日 10時) (レス) @page19 id: 58b03266e8 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - 更新待ってます！ (2019年7月14日 22時) (レス) id: 265a916812 (このIDを非表示/違反報告)
マスラ - とても面白いです！続きすごく楽しみにしています。更新頑張ってください！(#^.^#) (2018年10月31日 15時) (レス) id: 9b6ae3d64f (このIDを非表示/違反報告)
壊音=銀魂LOVE♪の神紫ダヨ - 火影様、あ"ってウケル(*`∀´*) 更新待っています笑いながら...ﾊﾊ...面白いです頑張ってください！応援してます (2018年10月15日 19時) (レス) id: db7414564c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：赤い桜模様の猫 | 作成日時：2018年7月21日 22時
