事の発端 ページ3
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何故こんなことになったのか、それは約2時間ほど前のこと。
「Aさんは、いつランギルスさんに告白するんですの？」
『ブフォッ』
ミモザと2人、アジトにある花畑が広がった場所にあるテーブルで優雅にコーヒーを嗜んでいたところに、ミモザが急なとんでも爆弾を投下したせいで飲んでいたコーヒーを吹き出してしまった。
金色の夜明け団団員にあるまじき行為。ごめんなさい団長、ごめんなさいお花(吹いたコーヒーかけました)
なぜミモザがそれを知っているのか、私は誰にも言っていないぞ。
まぁ唯一話したとしたら、副団長のお兄様くらいには相談程度にお話させていただいのだが…もしかして言いふらしているのだろうか。
いや、そんな事するはずない、だって副団長のお兄様だぞ？と言いたいところだが、残念ながらミモザは可愛い女の子である。
あの女の子大好きチャラチャラお兄様なら、0とは言い難いだろう。
副団長のようにあまり堅実性が見られないので、マイナス500点だ、残念。
ミモザはキラキラとしたハイライトが入った目をいつもよりきらきらさせながら、私の返事を今か今かと待っている。
その表情は、まるで新しいおもちゃも見つけた幼い子供のようだ。
どうやら私は、そんな子供に目をつけられてしまった新しいおもちゃらしい。
まぁたしかに、金色の夜明け団はメンバーが高貴なお方ばかりで、なぜ私みたいな平民同然のガサツ女が入団できたのかが疑問なくらいには真面目で、優秀な団である。
ただその分、こうやって色恋沙汰の話題もあまりない。堅実なお方が多いのだ。
だから、性格だけで言えば、黒の暴牛の方がお似合いとよく言われるこの私にそういう話題を振ってきたのだろう。しかも相手は好きな人がいる。絶好の的じゃないか。ふざけないでくれ。
私自身、あまり育ちが良くない分舐められやすく、あまり親しまれない傾向にあるので、入ってきたばかりの後輩に懐かれる、というのは嬉しいことではあるのだが、今は全然嬉しくない。というかもう帰りたい。
しかしここで血迷って好きな人がいる事を認めてしまえば、質問攻めにあったり、自分の秘密を握られて変に気を遣われて逆に皆にバレてしまったり、と今のところは面倒くさい未来しか見えてこない。くそう、ミモザ(そういうお年頃)め…
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LE(プロフ) - 本当にランギルス夢少なくて飢えていた所にさくらなぎ。様の作品に出会えて幸せです… 書いてくれてありがとう！読ませてくれて！ありがとう！！とにかく感謝を…！！ これからも更新楽しみにしております。 (10月6日 1時) (
レス) @page2 id: 26edab818d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらなぎ。 | 作成日時：2023年8月1日 12時
