学力狙って受けた筈なのに芸能基準で入学させられ色々おかしいです。【妖怪学園Y】【妖怪ウォッチ】【男装女子】

＊第十二話つか一人出陣＊ ページ16

はい。



どうも。



Aです。



入学式といえば春、



主に4月を連想しますね。



そう。ここでは4月。



春と言えども若干は寒い。



ほとんどの生徒が宿舎でぬくぬく風呂入ってる中



私はその宿舎から外へ出て一人、距離のある銭湯へ、行かなくてはいけません。



それも“湯”ではなく“温水プール”ですよ。



何の罰ゲームですか。そしてこの上なく面倒。



…まぁそれも全て自分が撒いた種なのは当たり前ですが承知の上であるから



それはとても複雑な気分なのです。



ポケットに手を入れ、仏頂面で足を進める男装女子。



そう、男装女子なんですよ私は。



理由がご存知の通り軽率な物と言われそうですが。



ここで私は男になろうとしているんです。



何故私は初日からそれも白銀のイケメンに回し蹴りしてるんでしょ。



というか何で後ろの席に白銀のイケメンがいるんでしょ。



なんですか。目立つことしすぎでしょヒロインなんですか私。



…そうだとしても私の知っているヒロインはイケメンを回し蹴りしないし



ましてや自分のやった事を正当化しようと半ば強引にも洗脳をかけようとはしない。



速攻自分によって否定。



この格好をし、女の子を好む事によって私のヒロインHPというメーターが悲鳴をあげるくらいに下がっているという事に確実なのに私はこの奇行を辞める気はさらさら無いんですよ。



どうせならバレてお咎めをくらうまで続けるつもりでやってる。



知っていますか？



悪い子はちゃんと叱られるまで悪い事が悪い事だとわからない、“わかっていてもわからない”という子もいるんですぜ。



。。。



それはそうと、学生がこんな薄暗く肌寒い時間帯に外にいるだなんて許されるのだろうか、とか思わないかな？



今まで馬鹿正直に「夜、外を出歩いたら駄目ですか？」と聞く奴はいないだろう。



それに近い質問を漁って出た結果です。



…まぁ生徒会がはっきりと駄目と言えばもう駄目なのだろうけど。



言ってしまえば今までにはっきりと駄目という情報を載せていなかったのが駄目なのだ。



私は悪くない。



普通わかる筈だろとそんな事言う奴が出て来たら私はこう言う、



「私は子供で、馬鹿だ。指摘され、叱られなければいつまでもわからないままだよ。」と。



私を三十文字程度で説明するなら、



“屁理屈にも満たない物を捏ねるのが好きな手のかかるクソ餓鬼”



これが模範解答だろう。

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