七杯目「伏線回収」 ページ8
デジャヴはデジャヴでも今回は違う。
ちゃんと今回はパシッと片手だが受け止めている。
A:…約束追加ね、「勝手に動くな」。
少年は目を見開いた後、素直に、
?:……すまない。
どう言うお茶目だ猫かお前は。
数秒呆れたように見つめ、ため息をつき、手紙の方へと視線を移す。
…するとまた先程のように穴が光りだし、3度目の贈り物。
…まぁ、屈む。…少年をちらりと見ると…真顔で手をスタンバイしてる。
案の定パシリとしてきたのでこちらも倍の力で跳ね返してやった。
……one↓two↑three↓にワンステップ増えて+「four↑」
?:!!
少年の額に思いきしぶち当たり、少年が体勢を崩す。
A:ばーか。
少年は先程と同じ様に目を開きながらこちらを見た後、体勢を直し「フン、」と手紙を渡してきた。
…その額からは煙が出ている。
A:本当締まらないね君…それじゃただのお間抜けさんだよ。
届いた手紙達に視線を落とすと、2番目は普通のカード。3番目が封筒の様だった。
…ちなみに差出人は同じところ。
A:(一気に送りなよ無駄だなぁ…)
とりあえず来た順番に見ていくことにした。
***
裏返すと今度は普通の文章。
『今現在、A様のご自宅に何かの空間、そして何者かが迷い込んでることと思います。
この度はこちらの手違いでA様のご自宅に取り付けてしまい、申し訳ございません。
この商品は当社「センドインディファー」の試作品であって、本来は異次元通販用の通路として開発されていました。
ですが本社の手違いで試作品を紛失してしまい、入り口を通販場所ではなく異世界に、出口をA様のご自宅に設置してしまいました。
そして誠に申し訳無いのですが、当社の商品は取り外し不可な為、A様のご自宅からその空間を排除するのはとても不可能に近いのです。
そして…更に申し訳無いのですが、先程送った「一方通行」の文字通り、「A様のお部屋に一方通行で到着する」のでA様の側からこちらに戻る事は出来ません。
そして、今現在、当社の製品を送り込む圧力に部屋が耐えられなく、外に出てしまう可能性がありますので、A様の部屋には転送された物のみ有効な強力結界が張られております。
当社としてこの件は前向きに検討する所存でございますのでどうかお待ちください。』
要約すると
「ちょっと無理ですごめんなさい」
…潰れろこんな会社(
八杯目「自らネタに走る」(変えました)→←六杯目「おい、学べ。」
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作者名:桜蘭 | 作成日時:2019年8月15日 13時