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十五杯目「お約束な白旗」 ページ16

(……訳がわからない時間だった。)



寝室に入る。



少年の気配が消えたので、多分帰った。



…やはり穴は残ったまま。



じー、と眺めていると、毎度のごとく光り、手紙が飛んできた。



A:…カード。



『こちらで調べた結果、そちらの方に転送された別世界の者は必ず三日以内の何処かで元の世界へ自動的に再転送されるらしいです。』

裏返すと、小さめの封筒が貼り付けられていた。

べりっと剥がし、開けてみると、


『本日のベストショット』
【丁度コーヒーの一口目『はぁ…っ』の時の写真】


A……


いつ潰しに行こうか…カメラも会社も。←


というかいくつカメラあるんだよ


封筒に再度戻す。


今までにあの穴から届いた手紙等を空いている引き出しに入れる。


……写真は隔離。



A:下手したら三日も居続けていたのか…



もう来てほしくない。



A:…紙(ペーパーフィルター)…買いに…



そう言って準備を始めようとするが一時停止。


時間を見ると6時過ぎ。




A:……もう少しゆっくりしてから行こう。店がまず開いていない。




そうしたら音楽をかけ、昨日の本を取り出し、ベットに腰掛ける。


ん?ここ防音だから迷惑にはならないよ。



A:(昨日は結局ゆっくりはできなかったし、丁度いい機会だ。)



そう思い本を開き、時間を潰した。



***

ふと時計を見ると、10時をまわっていた。



そろそろ出かける準備をしようと立ち上がった矢先、



…ここぞとばかりにまた何かの気配が近づいてくる。



今度は叫び声もセットだ



A:…ハァァ…



またお客様だ。



しばらく穴を観察していると、



「きゃぁぁぁぁぁああああああああああああああああ」



どんどん声が近づいていき、ポンッと凄い勢いで背中から飛び出るお客様。



……青い。


声からして少女。


A:……



ポスッて受け止める。……姫抱きというやつだね。彼女の悲鳴が小さい声で止まった。



彼女はゆっくり目を開けて、青緑の目が私の姿を捉えた。



小さな少女は私を見るなり、小さな声で小声で何かを言った。


…かと思えば顔をいきなり真っ赤にさせて



?:…っきゃああっごめんなさいっごめんなさいっっ!!



長靴を履いた小さな足をバタバタさせ、謝ってきた。


私はゆっくりと彼女を下ろし、怪我はないか聞いた。


すると彼女はまたペコペコと謝ってくる。


…少年の時と対応が違う?
…女の子の扱い方って難しいんだよ

十六杯目「94cmらしいです」→←十四杯目「実際こうだった」(後半見なくても大丈夫です)



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作者名:桜蘭 | 作成日時:2019年8月15日 13時

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