同僚の先輩兼恋人に恋慕されているんだが

『お疲れ様です、煉獄先生』 ページ4

5月半ば、教師の間で大変な仕事の一つである中間テストの期間が始まった。

テストまでに間に合うよう授業の予定を組んだり、仕事の合間に質問にやってくる生徒の対応などをしなければならない。

私は一、三年生の古典に二年生の現代文の授業と、全学年の授業を持っているので、かなり忙しい。



「頑張っているな、A！」



生徒達が下校し、他の先生方も半数近くが帰宅した時間帯。

パソコンに向き合っていた私も、夕飯の準備があるのでそろそろと終わろうと伸びをしたところに、後ろから声をかけられた。



『お疲れ様です、煉獄先生』

「うむ！テストの方はどうだ？」

『一応問題は粗方決まりましたよ』

「そうか！あまり無理はしないようにな！」

『はい、煉獄先生も』



煉獄先生はにっこり笑うと、「では先に失礼する！」と言って職員室から出て行った。

煉獄先生も全学年の歴史の授業を持っているのに余裕があって、流石だと後ろ姿を見送りながら感心する。


私もパソコンを閉じ、書類や教科書などを片付けて職員室を出た。

いつもなら部活をしている生徒達の声が聞こえる時間だが、テスト期間なので部活はなく静かだった。


駐車場に向かう途中、チラリと美術室へ目を向ける。

カーテンが閉まっており、明かりも漏れていない。

宇髄先生は、やはり定時で帰ったようだ。

あまり待たせては行けないと、私は小走りで駐車場に向かった。

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遊郭編十月に決まりましたね！

十月って知った瞬間「これ宇髄さんの誕生日から放送開始とかあるのでは？」とテンション爆上がりした人です←

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