【鬼滅の刃】今世では教師に溺愛されてるんだが【宇髄天元】

『時間があったらね』 ページ46

「出来た！」



最後にルーをかけた善逸くんが、そう声を上げる。

とろりと濃厚そうなルー、ほかほかのご飯。

どの班にも負けないくらい上手く作れたと思う。


作り終わった班から食べてもいいとの事なので、

私達は四人がけのテーブルについて手を合わせた。



「うんまぁ〜！」


「こんなに美味しくカレーを作れたのは初めてだ！」



大食いの伊之助くんは勿論、炭治郎くんと善逸くんもすぐに平らげ、

あっという間に余っていたカレーはなくなった。

しかし、そうなってしまう程に今回のカレーは美味しかったのだ。



「炭治郎の火加減がよかったのかな。流石元炭焼きの息子」


「伊之助が一生懸命うちわで扇いでくれていたからな。

　二人が作ってくれたルーも美味しかった！」


「蘭！今度また同じやつ作れよ！」


『時間があったらね』



伊之助くん、名前ちゃんと言えてたな、なんて思いながら鍋等の調理器具を洗う。

全部の班が洗い終え、あとは帰るだけだ。


一泊二日といえど、疲れが溜まるのはみんな一緒で。

行きは楽しみではしゃいでいた人が多くて賑やかだったバスの中も、

帰りは眠りに落ちている人が大半で、とても静かだった。


疲れてももう一度行きたいと思う。それが合宿。

学校に着いてバスを降りると、やはり先程までの時間が少し恋しくなってしまう。


明日は休日だから、ゆっくり休もう。

宇髄先生も疲れているだろうから、今日はフグ刺しにしようか。



「じゃあ、また月曜日」



いつもの別れ道で手を振り、私は夕日を背に帰路へ着いた。


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更新遅くなってしまってすみません。

部活で帰りが遅かったりするので、これからしばらくは更新ペースが遅くなりそうです。

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