『そういうのは正面から言ったら？』 ページ3
ドアに貼られた座席表を確認し、私は新しい教室に足を踏み入れた。
自分の席に近付くと、隣と後ろの席である二人が気付いて顔を上げる。
「おはようA。今年も同じクラスだな」
「おはようAちゃんっ！制服似合ってるよぉっ！！」
前世と変わらず眩しい笑顔を見せる炭治郎くんと、
私を見て頬を緩める善逸くん。
中等部でも三年間同じだった二人とは、今年も同じクラスだ。
挨拶してくれた二人に私も『おはよう』と返し、
炭治郎くんの隣の席に座った。
窓から校門を見下ろすと、天元様が挨拶しているのが見える。
私の視線を辿った炭治郎くんも窓の外を見た。
「そういえば、今年は宇髄さんが校門で挨拶してたな」
『えぇ』
私が天元様に再会したのは、一週間程前の仮入学の時。
体育館に集まっていた先生方の中に天元様を見つけたのがきっかけだった。
天元様も私に気付き、仮入学が終わった後に二人で会った。
いつか会えると確信はしていたが、やはり会えたのは嬉しくて、
炭治郎くん達と会った時の様に涙を流して喜んだ。
天元様からの熱烈なメッセージが送られて来るようになったのもその日からだ。
帰る前に自然な流れで交換したメアド。
春休み中は学校がなく会えないからか、毎日の様に天元様からメッセージが来る。
正直私も暇じゃないのでやめて欲しかった。
やがて生徒がいなくなり、天元様も学校内へ戻って行った。
その姿を見て、善逸くんが恨めしそうに顔を歪める。
「今世でもモテモテなのかよあの筋肉ダルマッ！！イケメン滅べ！！」
『そういうのは正面から言ったら？』
「そんなことしたら俺次の日から学校来れないよ？」
そんな会話をしていると朝休み終了のチャイムがなり、
担任である悲鳴嶼先生が入って来た。
周りで話していた生徒達は会話をやめ、前を向く。
私達も釣られるように口を閉じ、話を聞くために前を向いた。
『...ご迷惑でなければ、よろしくお願いします』→←溺愛されています
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桜餅(プロフ) - みたらしさん» ありがとうございます！明日は部活休みなので、続編の方も多めに更新出来るよう頑張ります！ (2020年7月6日 23時) (
レス) id: 03f4026521 (このIDを非表示/違反報告)
ハル時々はるる(プロフ) - わぁぁぁ続編楽しみに待ってます！私も部活やらおまけに受験もあって忙しいですがお互い頑張りましょう！応援してます！！ (2020年7月5日 0時) (レス) id: 1867b93bcb (このIDを非表示/違反報告)
みたらし - 続編楽しみです！部活とか大変だと思いますけど応援してますね〜 (2020年7月4日 22時) (レス) id: 2fd201009b (このIDを非表示/違反報告)
桜餅(プロフ) - ぽんちゃんさん» 大丈夫...だと思いますw夢主さんも宇髄さんも気配とか音で分かりそうなので！ (2020年6月29日 19時) (レス) id: 03f4026521 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんちゃん(プロフ) - ブレスの交換を他の女子に見られてないよね？大丈夫 (2020年6月28日 5時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イリア x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.pnp/sakuramoti
作成日時：2020年6月2日 23時
