検索窓
今日:46 hit、昨日:45 hit、合計:225,153 hit

『いとこ...はい?従兄弟?』 ページ20

今日の夕飯は、肉が安かったのでビーフシチューにした。

煮詰めている間に洗濯物を畳んだりなんだりと時間を潰していると、

やがてリビングにいい香りが広まる。

それと同時に、宇髄先生も帰宅してきた。



「ただいま。お、もしかしてビーフシチュー?」


『正解です。急いで盛り付けるので、荷物置いてきてください』



ビーフシチューとサラダ等を机に並べ、

宇髄先生と向かい合って、昨日と同じ様に"いただきます"と手を合わせる。

前世の記憶があるからか、二日目にしてこの流れも慣れてきた。



『...そういえば、お嫁さん達とはどうなんですか?』


「どうって?」


『付き合っている...とか』



雛鶴さん、まきをさん、須磨さんは、三人ともキメツ学園で働いている。

須磨さんは購買、雛鶴さんとまきをさんは食堂担当だ。

私は購買や食堂を利用しないので三人がいることしか知らないが、

今世での関係はどうなのだろう。



「いや、従兄弟」


『いとこ...はい?従兄弟?』



私のおうむ返しに、宇髄先生は「そう、従兄弟」と何ともないように頷く。

まさかの親戚だった。

つまり、四人は血が繋がっていると。



『...全く似てなくないですか?』


「従兄弟なんてそんなもんだろ。ちなみに記憶もあるぞ」


『なら尚更...』



記憶があるということは、宇髄先生への気持ちのそのままのはず。

しかし、宇髄先生は首を振った。



「今世では記憶を取り戻すまで従兄弟として接して来たからな。

 記憶が戻ってもそれは変わらない。だから、いつの間にかそういう感情はなくなってたんだよ。

 まぁ、流石に情はあるがな」


『はぁ...』


「それに、今世だと一夫多妻は通用しねぇし」



大正でも許されていたわけではないのだが。

取り敢えず、四人が従兄弟であり恋愛感情はないということは分かった。



『それが分かれば十分です』


「よかったな。今世では俺を独り占めし放題だぞー?」


『宇髄先生はものではないですから』



そう言うと、「そうじゃねぇ...」と宇髄先生はガックリとうなだれた。

少なくとも私は悪くない。

『お久しぶりです、須磨さん、まきをさん、雛鶴さん』→←『...ちゃんと教師してるんですね』



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (123 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
381人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

桜餅(プロフ) - みたらしさん» ありがとうございます!明日は部活休みなので、続編の方も多めに更新出来るよう頑張ります! (2020年7月6日 23時) (レス) id: 03f4026521 (このIDを非表示/違反報告)
ハル時々はるる(プロフ) - わぁぁぁ続編楽しみに待ってます!私も部活やらおまけに受験もあって忙しいですがお互い頑張りましょう!応援してます!! (2020年7月5日 0時) (レス) id: 1867b93bcb (このIDを非表示/違反報告)
みたらし - 続編楽しみです!部活とか大変だと思いますけど応援してますね〜 (2020年7月4日 22時) (レス) id: 2fd201009b (このIDを非表示/違反報告)
桜餅(プロフ) - ぽんちゃんさん» 大丈夫...だと思いますw夢主さんも宇髄さんも気配とか音で分かりそうなので! (2020年6月29日 19時) (レス) id: 03f4026521 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんちゃん(プロフ) - ブレスの交換を他の女子に見られてないよね?大丈夫 (2020年6月28日 5時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:イリア x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.pnp/sakuramoti  
作成日時:2020年6月2日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。