115話 フリーバトル ページ28
地面に叩きつけられる体。受け身をとるより早く落ちたために、相当なダメージだ。
天音さんはふわりと着地する。
「ど、どうやって……！！」
「こうするんだよ」
地面に刺した棒の先端をジャンプして持つ彼女。
そのまま棒と一緒にぐーっと倒れて、しなっていく棒。あれ曲がるんだ。
そうして、捕まった棒の側面を彼女が蹴るとしなった反動と反発力によって
すごい速さでまっすぐに戻る棒。その衝撃のまま、勢いよく空へと投げ出される天音さん。
手に持った棒も一緒だ。
なるほど、天音さんはあのしなる棒で空に上がっていったのか……私は納得する。
落下時、棒を先に地面に刺してするすると着地した。
「はい、タネアカシ完了です。こういうのは自分で気づいた方がいいからね、次からは教えないよ」
はい、と力なく返事する。そうしてまたスタートする戦闘。
天音さんの戦闘スタイルは斬新で、見たこともなく、私は手も足も出ない。
不得意な遠距離戦は棒で攻撃されるし、あの棒を勢いよく突き出すと衝撃波なんてのも飛んでくる。
ならば接近戦。あの長い棒は邪魔になるだろうと思ったのだが、浅はかだった。
その棒は私の近くの地面に刺され、それを軸にして回し蹴りしたり、棒を掴んで走れば勢いが増す。
そのまま肘が入ると、もう帰りたくなる←
普通に遠くに棒を刺して、単体で戦うだけでも強いし、短剣を取り上げられてしまった時はほぼリンチである。
2割といえど、容赦はなかった。
気を失う寸前で一度止まる攻撃。天音さんはニッと笑った。
「ね？ わかったかな？ 短剣だけでは火力が足りないってこと」
「できるなら、げほっ……言葉で、教えてもらいたかった、です、けどね……」
何とか起き上がる私。「ん、体力ついてるね」と上機嫌に天音さんは言った。
「じゃあここでお勉強の時間ね。どうして短剣だけじゃ無理なのでしょうか！」
「……リーチが、短いから」
「そ、あとは？」
「攻撃力が、弱く浅い、から」
「そうだね、あとはあるかな？」
「片手しか、使わないから……無駄が多く、隙が生まれやすい、から」
「うん、よくできました。他にもあるけど代表的なのがそれらだね、よく学んでくれたね」
はは、と私は自嘲気味に笑った。
天音さんの一撃の重さと大きさ、遠近両用に使える戦闘スタイル。無駄のない切れのある動き。
これらを見てれば、嫌でもわかってしまったのだ。
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桜もち(プロフ) - 2万hit突破してた、みなさんいつもありがとうございます！ (2017年8月4日 17時) (
レス) id: 840f834652 (このIDを非表示/違反報告)
桜もち(プロフ) - こちらも10,000hit突破！！感動です……皆様本当に、いつもありがとうございます！！ (2017年1月30日 21時) (レス) id: 1907d70f44 (このIDを非表示/違反報告)
桜もち(プロフ) - 甘楽さん» ありがとうございます！ですよね、細かく書きたかったんですけど、さすがにちょっと削ることにします！ (2017年1月29日 20時) (レス) id: 1907d70f44 (このIDを非表示/違反報告)
甘楽 - リング戦結構長いですよね… 何だったら戦闘シーン少し位削ってもいいと思います。 頑張ってください (2017年1月28日 18時) (レス) id: 2e2894c595 (このIDを非表示/違反報告)
桜もち(プロフ) - 守護者戦、意外と長い……！ (2017年1月27日 23時) (レス) id: 1907d70f44 (このIDを非表示/違反報告)
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