114話 第3段階 ページ27
修行開始5日目。
私は第二段階までをクリアし、第三段階へ進もうとしていた。
第一段階は、その後クリアし、その日のうちに第二段階へ移ったのだ。
第二段階では、天音さんは大きな二つの銃を使い、弾丸を飛ばしてきた。
それらを避け、時に短剣で弾く、そうしていくうちに天音さんの体技も加えられ、
攻撃を受け流しながら銃を避けるというなんとも厳しい修行内容だったが、なんとかクリアできた。
ふふふ♪と姉さんが鼻歌交じりに近寄ってくる。
20分の休憩を終え、私も姉さんの前に立った。
「次はフリーバトルだよ〜いいね、順調♪」
頑張ってね〜♪と笑うと、姉さんは深呼吸した。
「……よし、始めようか」
天音さんへと変わった合図。
天音さんはどこからか黒く、赤い線が入った30�僂�らいの棒を出した。
ぐっと、手に力を籠めるような様子を見せる天音さん。
すると、棒がぎゅーんと伸びて、天音さんの伸長を超える長さになった。
2mくらいだろうか……どうなってるんだあれ？
くるくるとその長い棒を片手で回し、私の方を向く。
「それじゃあ、いこうか」
「えっ？ あの大きい銃じゃないんですか？」
私が言うと、「あぁ、あれ？」と笑う天音さん。
大人びているその笑みはすごく綺麗だ。
「あれは特訓用に使ってただけだよ、100発100中って訳でもなかったしね」
いやぁ、けっこう当たってたと思うんですけど……
「こっちが本武器かな、といっても私の場合武術の方が得意だけどね。これはオマケだよ」
「武術？ あぁ、確かに強かったですよね……」
あはは、と天音さんが付け足した。
「じゃ、忠告ね。A今からの私の武術とか体技はさっきの10倍くらいと思ってた方がいいよ」
「えっ！？」
手加減されてたってこと！？ あれで！？ 私は冷や汗が流れるのを感じた。
「ま、まじかー……」
「うん、Aの目標は私の6割で勝つことだからね。今のところ2割！」
その途方もない数字にもはや驚く気にもならない。少しため息をついて、短剣を構えた。
「ふぅー……いきます！」
「はい、おいで」
そうして走り出す私。
天音さんはそんな私を黙って見つめ立ち尽くすまま。私は素早く斬りかかった。
だが、その長い棒にが私の上半身に食い込み、そのまま空へと飛ばされた。
受け身をとって落ちると、天音さんも空高く上がっている。
そうして、私を勢いよく落下させた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 112人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「リボーン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桜もち(プロフ) - 2万hit突破してた、みなさんいつもありがとうございます！ (2017年8月4日 17時) (
レス) id: 840f834652 (このIDを非表示/違反報告)
桜もち(プロフ) - こちらも10,000hit突破！！感動です……皆様本当に、いつもありがとうございます！！ (2017年1月30日 21時) (レス) id: 1907d70f44 (このIDを非表示/違反報告)
桜もち(プロフ) - 甘楽さん» ありがとうございます！ですよね、細かく書きたかったんですけど、さすがにちょっと削ることにします！ (2017年1月29日 20時) (レス) id: 1907d70f44 (このIDを非表示/違反報告)
甘楽 - リング戦結構長いですよね… 何だったら戦闘シーン少し位削ってもいいと思います。 頑張ってください (2017年1月28日 18時) (レス) id: 2e2894c595 (このIDを非表示/違反報告)
桜もち(プロフ) - 守護者戦、意外と長い……！ (2017年1月27日 23時) (レス) id: 1907d70f44 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
