113話 修行風景 ページ26
「っどこだ……！！」
肩を上下させながら息をする。
そろそろ体力の限界も近い。
修行開始から2日目。
私は一段階目の特訓に早くも苦戦していた。
始めは聞こえた足音や、気配も今じゃ全く分からない。
この特訓は、今日中に終えないといけないのに……！
私の頭には焦りが浮かぶ。
だが焦れば焦るほどに分からなくなる。
冷静にならなきゃいけないのに、残り8日という短い期間が私を追い詰める。
「はぁっ……はぁ、どうしたら……！」
落ち着け、絶対策はある。
天音さんが無謀で不可能なことをするとは思えない。
この状況を打開できる方法が必ずあるはずなんだ！
それが分からないのは私が疲れているからだろうか。
「ん？ 疲れる……？」
分かった、こんなにも簡単なこと。
私は手を挙げた。
「30分、休憩します」
そう言うと、私の50cm前から姿を現わす天音さん。
はは、こんなに近かったなんて……
「ん、よく分かったね、エライよ。これで残りは7時間30分だね」
ドサッと草の上に寝転ぶ。
「つ、かれ、た………」
大きく深呼吸して体の熱を冷ます。
天音さんはニコォッと笑う。
「や〜さすがだねぇふぅちゃん♪ぶっ通しでここまで上げられるなんてすごいよ〜お疲れ様♪」
「ふふ、姉さん……水ってまだ残ってる？」
あるよ〜と水を持ってくる姉さん。
コロコロとすぐに変わる姉さんの人格にもようやく慣れてきた。
受け取ったペットボトルに入っている水を一気に飲み干す。
やっと呼吸が落ち着いてきた。
「みんなはどうしてるのかなぁ……」
空に向かってふと呟いた。
そういえば、雲雀さんにも家庭教師が付いているらしいけど、
あの人を教えられる人なんているのだろうか？
そんなことを思っていると、姉さんがニヤニヤしながら言ってきた。
「ふぅちゃん今さ〜雲雀君のこと考えてたでしょ〜？」
「なんで？」
「笑ってた♪」
言われて気づく頬の緩み。
少し不機嫌な調子で私はそっぽを向いた。
「たまたまだよ」
「そ〜かな〜？ あ、ねぇねぇ修行中は応接室に行かなくて良かったの〜？」
「うん、説明したら僕も戦うからって。リボーンさんに聞いたら、あの人、雲の守護者なんだって」
ふ〜ん♪と姉さんはその場でクルクルと上機嫌に回った。
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桜もち(プロフ) - 2万hit突破してた、みなさんいつもありがとうございます！ (2017年8月4日 17時) (
レス) id: 840f834652 (このIDを非表示/違反報告)
桜もち(プロフ) - こちらも10,000hit突破！！感動です……皆様本当に、いつもありがとうございます！！ (2017年1月30日 21時) (レス) id: 1907d70f44 (このIDを非表示/違反報告)
桜もち(プロフ) - 甘楽さん» ありがとうございます！ですよね、細かく書きたかったんですけど、さすがにちょっと削ることにします！ (2017年1月29日 20時) (レス) id: 1907d70f44 (このIDを非表示/違反報告)
甘楽 - リング戦結構長いですよね… 何だったら戦闘シーン少し位削ってもいいと思います。 頑張ってください (2017年1月28日 18時) (レス) id: 2e2894c595 (このIDを非表示/違反報告)
桜もち(プロフ) - 守護者戦、意外と長い……！ (2017年1月27日 23時) (レス) id: 1907d70f44 (このIDを非表示/違反報告)
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