103話 久しぶりの…… ページ16
「ミードーリータナービクー♪」
「おぉ、上手上手！」
「ナーミーモーリーノー♪」
「ん、そこだなー。聞いててね……並盛の〜♪」
「ナーミーモーリーノー♪」
「あはは、だから違うって、雲雀さんに怒られちゃうよ？ 並盛の〜♪」
「何やってんの」
聞こえた低い声にギョッとして振り向いた。
「あ、あはは……こんにちはー……」
雲雀さんがいつもの席に座る。
「ずいぶん機嫌よく歌ってたね」
やっぱ聞かれてたかっ！！ 私は赤面する。
「いや〜ヒバードに校歌の間違ってるとこ教えてたんですよー」
「ヒバード？」
私の中だけで読んでいたその名前をうっかり口に出してしまった。項垂れながら私は話した。
「ひ、雲雀さんの鳥だから……雲雀のひに、バードで、ヒバード……」
「センスないね」
「べっ別にいいですし！ 私が勝手に呼んでただけですし！」
やっぱり恥ずかしくて、思わずムキになる。ところで、と彼は言った。
「終わったの？ それ」
言いつつ指を指したのは、私の目の前にある書類の束、束、束………
黒曜に行っている間に、まさかここまで溜まるとは思わなかった。
多すぎて笑えてくるこの頃である。
「この1、2時間で終わるわけないじゃないですか……」
「じゃあさっさとやる事だね」
は？ これ全部一人でやれって！？
……いや、こういうことは前にもあったけどさ、今回は多すぎるって！！
雲雀さんの方を見て堪らず私は言った。
「ちょ、ちょっと待ってくださいって！ これ私だけでですか！？ 1、2日じゃ終わりませんよ！」
「なら3日でやれば？」
なんて、理不尽！！ へりくつ男！！ もちろんそんな事は言わないが、代わりに付け足す。
「でもこれ、明日提出のやつとかあるんですけど！？」
「じゃあ、それ先に終わらせなよ」
「終わりませんよ、こんな量！！」
ここでようやく私の方を見た雲雀さん。必死で彼の目を見つめ、申し出る。
「せめて、せめて他の風紀委員呼びましょう！ 哲さんとか……」
ガタン、と雲雀さんが無言で席を立った。
なんだかその雰囲気が怖くって……
あれ、もしかして私がやらかした！？ 怒らせちゃった！？
近づいてくる彼に若干体を後ろに引く。と、手が伸びてくる。
ヤバイッ、咬み殺されるっ……！！
そう感じた私は、咄嗟に謝った。
「ひっ……あの、調子乗りすぎました！ ごめんなさいっ！！」
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桜もち(プロフ) - 2万hit突破してた、みなさんいつもありがとうございます！ (2017年8月4日 17時) (
レス) id: 840f834652 (このIDを非表示/違反報告)
桜もち(プロフ) - こちらも10,000hit突破！！感動です……皆様本当に、いつもありがとうございます！！ (2017年1月30日 21時) (レス) id: 1907d70f44 (このIDを非表示/違反報告)
桜もち(プロフ) - 甘楽さん» ありがとうございます！ですよね、細かく書きたかったんですけど、さすがにちょっと削ることにします！ (2017年1月29日 20時) (レス) id: 1907d70f44 (このIDを非表示/違反報告)
甘楽 - リング戦結構長いですよね… 何だったら戦闘シーン少し位削ってもいいと思います。 頑張ってください (2017年1月28日 18時) (レス) id: 2e2894c595 (このIDを非表示/違反報告)
桜もち(プロフ) - 守護者戦、意外と長い……！ (2017年1月27日 23時) (レス) id: 1907d70f44 (このIDを非表示/違反報告)
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