86話 黒曜ヘルシーランド ページ43
人気のない道路を歩くこと数十分。
私たちは廃墟と化した、黒曜ヘルシーランドに到着した。
「すでに不気味だ」
ツナの一言にもうなずける。
リボーンさんが言うには、ここは昔、複合娯楽施設だったらしいが……今は見る影もない。
カギは錆びきっており、出入りできる様子はなかった。
どうします？ と獄寺。
「決まってるじゃない、正面突破よ」
そう言うと、こちらも不気味な音と色の桜餅を取り出す。
彼女の得意技、ポイズンクッキングだ。
それをカギの部分にあてると、みるみるカギは溶けていってカギが外れる。
私たちは進んだ。
「よし、頂上を目指しつつ建物をしらみつぶしに見ていくぞ」
「ひいい、キンチョーしてきた〜〜〜っ」
「いや〜まじすげーなー、超本格マフィアごっこだな」
「山本ってかなり馬鹿だよね、昔から」
「A、それには俺も同感だぜ」
各々で言葉を交わし合う。
この気味悪い中にいるのに、ビビっているのはツナだけだ。
案内を頼まれた彼だが、大丈夫だろうか？
そんな中、山本が足を止めた。
「んー？何か動物の足跡だな……まだ新しい」
近くで見てみると、爪のような跡のある足跡。
犬？ いやそれにしては大きすぎる。それに……
「爪の部分、血よ」
ビアンキさんが言ったそれはツナをさらに怯えさせた。
その後私達は、木の幹のえぐれや、何かの歯形、壊れたオリなどを見つける。
みんなで考えるが、そんな動物いるだろうか。
その時、ガササッと草むらが揺れた。
獄寺が言う。
「後ろだ、来るぞ！！」
出てきたのは黒くて大きな犬。
山本にまっすぐ向かっていく。が、
「こいつ、すでにやられてる！！」
その声と同時にさらに複数の犬がやってくる。
私の方へも一体来た。
向かってきた犬は、死んでるらしい。
ひょいっと上に飛んで、着地と同時に踏みつけた。
あっけなく倒れた犬を見ると、やはり初めからやられていたようだ。
「ひいいいっ一体何が起きてんの〜〜！！？」
「狙われてるわ！！ 早くこっちへ！」
ビアンキさんの指示通り逃げると地面のきしむ音がした。
「かかったびょーーん」
チャラついたふざけた声が聞こえた。と同時に黒い影が山本の方へ向かっていく。そして、
「うわああっ」
突然、地面に穴が開き真っ逆さまへ山本は落ちて行った。
「山本っ！」
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ささら(プロフ) - はじめまして、最近読みはじめました。文句とかクレームではないのですが、76話の夏祭りが夏休みになってるのですが、夏休みで大丈夫ですか？いきなりですみません。小説面白いです。続きも読ませて頂きますますね。長文失礼しました。 (2018年8月28日 12時) (
レス) id: 48abc9c141 (このIDを非表示/違反報告)
桜もち(プロフ) - 気づけば20000hit突破！！本当に嬉しいです、皆様いつもありがとうございます！ (2017年3月28日 13時) (レス) id: 840f834652 (このIDを非表示/違反報告)
桜もち(プロフ) - 甘楽さん» 気づいて下さって良かったです！おかげさまでノートも見つかってパート３を書いてるところです。これからもよろしくねお願いします(*^-^*) (2016年12月29日 19時) (レス) id: 7a3c0441dd (このIDを非表示/違反報告)
甘楽 - 復活したんですね!良かったです!下書きノート探し、頑張ってください (2016年12月29日 18時) (レス) id: 66e4a81c26 (このIDを非表示/違反報告)
桜もち(プロフ) - 甘楽さん» 本当にありがとうございます！ そう言ってくださって本当に嬉しいです！ お待たせして申し訳ありません、超亀更新ですが今日から更新再開します！ これからもよろしくお願いします！！ (2016年12月17日 14時) (レス) id: bdfc419512 (このIDを非表示/違反報告)
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