65話 爆発 ページ21
危ないっ！
そう思った私だが次に聞こえたのは金属の強く叩き合う音だった。
なんと、雲雀さんのトンファーをリボーンさんの小さな十手で止めていたのだ。
「ワオ、素晴らしいね君」
予想を超える強さのリボーンさんに驚いたのは私だけじゃないようだ。
そして彼は機嫌が直りリボーンさんに興味津々だ。
私はほっと一安心したのだが、なぜかジジ……という不吉な音が聞こえる。
「お開きだぞ」
そう言ってリボーンさんが投げたのは爆弾だった。焦る私。
え、やばいどうしよう逃げないと！
あ、でも書類！！
とっさの判断で私は紙束を抱えるように身を縮めた。
その後大きな爆発音が聞こえた。私はぎゅっと目を瞑った
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いつまでたっても爆発の衝撃はこなかった。恐る恐る目を開けると、私の上に影が指していた。
「君さ……馬鹿なの？」
見上げると雲雀さんが私の上を覆っていた。彼のシャツは黒く汚れている。
「え……？」
「なんで自分じゃなくて書類を守ろうとするの」
少し怒ったように言って雲雀さんは私を見据えた。
「え？ あ、この書類今日中提出だから燃えたら困るなって思って、それで……」
「普通、身の安全を優先するよ」
呆れるように言われたそれに思わず私は「そ、そうですか……。すいません」と謝った。
いや待って、なんで私謝らなきゃいけないの？ そう思った時私は気づいた。
「もしかして、雲雀さん、私を庇ってくれたんですか？」
雲雀さんはジロリと私を睨んで不意に視線を外して答えた。
「書類を守ったんだよ、燃えたら作り直しだし、面倒だ」
そういう彼に私は小さく吹き出した。「何？」と彼は不機嫌な声色で言う。
「だって雲雀さん、私と同じこと言ってますよ？ さっき私のこと注意したの自分なのに」
「うるさいな、君に言われたくない」
私は今一度笑ってしまった。その後彼に向き直る。
「雲雀さん、ありがとうございました」
「君に礼を言われてもね」
「シャツ洗濯してきますよ、悪いし」
「いらない。さっさと仕事すれば」
人が折角言ってんのに、ほんとムカつくなこの人。
そう思ってるはずなのに私の顔は不機嫌な色を示さない。
自分でもおかしいなって思ったけど、今はこれでいい。
もう少しこのままでこの時間を過ごしていたい。そう思った。
「あの赤ん坊、また会いたいな」
雲雀さんは空を眺めていた。
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ささら(プロフ) - はじめまして、最近読みはじめました。文句とかクレームではないのですが、76話の夏祭りが夏休みになってるのですが、夏休みで大丈夫ですか？いきなりですみません。小説面白いです。続きも読ませて頂きますますね。長文失礼しました。 (2018年8月28日 12時) (
レス) id: 48abc9c141 (このIDを非表示/違反報告)
桜もち(プロフ) - 気づけば20000hit突破！！本当に嬉しいです、皆様いつもありがとうございます！ (2017年3月28日 13時) (レス) id: 840f834652 (このIDを非表示/違反報告)
桜もち(プロフ) - 甘楽さん» 気づいて下さって良かったです！おかげさまでノートも見つかってパート３を書いてるところです。これからもよろしくねお願いします(*^-^*) (2016年12月29日 19時) (レス) id: 7a3c0441dd (このIDを非表示/違反報告)
甘楽 - 復活したんですね!良かったです!下書きノート探し、頑張ってください (2016年12月29日 18時) (レス) id: 66e4a81c26 (このIDを非表示/違反報告)
桜もち(プロフ) - 甘楽さん» 本当にありがとうございます！ そう言ってくださって本当に嬉しいです！ お待たせして申し訳ありません、超亀更新ですが今日から更新再開します！ これからもよろしくお願いします！！ (2016年12月17日 14時) (レス) id: bdfc419512 (このIDを非表示/違反報告)
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