64話 パン1ツナ、再び ページ20
緊迫した空気の流れる応接室。
そこへツナが入ってきた。あのバカっ！
「待てツナ！」
山本の声に反応するより早くトンファーが風を切ってツナに振り下ろされた。
「1匹」
それにキレた獄寺が突っ走った。
だが、彼の攻撃は雲雀さんにかわされ獄寺もトンファーの餌食となってしまった。
「2匹」
「てめぇ……！」
普段は見せない険しい表情で山本も雲雀さんと向かい合う。
雲雀さんは2本目のトンファーも取り出して向かっていった。雲雀さんの攻撃を山本は持ち前の反射神経でかわしていくが、
「ケガでもしたのかい？ 右手を庇ってるな」
山本の顔色が変わる。雲雀さんはニヤリと笑った。
「当たり」
言うと同時に山本を蹴り飛ばした。
「3匹。君の知り合いだったの」
私に向かったそう言う彼にギクリと肩をこわばらせた。苦笑いを浮かべて答える。
「まぁ、一応知り合いでしたね……」
「そう」
特に悪びれもせず相槌を打つ姿は彼らしい。
その時ツナが痛みを抑え起き上がった。周りの光景に目をみはるツナ。雲雀さんが二人は起きないことを伝えると、みるみる顔が青ざめていった。
「ゆっくりしていきなよ。救急車は呼んであげるから」
そう言って私をチラリと見た。ん？ もしかして救急車呼ぶの私ですか？
そう思ったその時だった。あの気の抜けた声がしたのは。
「死ね」
同時に銃声。ツナはその場に倒れた。そして、
「うぉおおおおおおっ！！死ぬ気でお前を倒す！！！」
デジャヴ！ 京子の時や山本の時のあのツナだ！ なるほど、ツナのあれはリボーンさんが引き起こしていたのか。
「何それ、ギャグ？」
でもさすが雲雀さんで、あのモードのツナでも普通に倒してしまった。
やっぱり、雲雀さん相手で勝てるわけがない。私がそう思った時だった、突然ツナが起き上がりその勢いで雲雀さんを殴った。
「まだまだぁ！！」
鈍い音。そのあとどこから出したのかわからないスリッパで彼の頭を思い切り叩くツナ。
あまりの光景に私は開いた口が塞がらなかった。だって、あの雲雀さんを………
「ねぇ……」
ふらつきの収まった彼の声はひどく冷たく、
「殺していい？」
体からは異常なまでの殺気が放たれた。私は恐怖で硬くなった。
その時だ、この場に合わない幼い声がまた聞こえたのは。
「やっぱつえーなおまえ」
その声の主に雲雀さんは苛立つがままに攻撃を仕掛けた。
危ない……！
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ささら(プロフ) - はじめまして、最近読みはじめました。文句とかクレームではないのですが、76話の夏祭りが夏休みになってるのですが、夏休みで大丈夫ですか？いきなりですみません。小説面白いです。続きも読ませて頂きますますね。長文失礼しました。 (2018年8月28日 12時) (
レス) id: 48abc9c141 (このIDを非表示/違反報告)
桜もち(プロフ) - 気づけば20000hit突破！！本当に嬉しいです、皆様いつもありがとうございます！ (2017年3月28日 13時) (レス) id: 840f834652 (このIDを非表示/違反報告)
桜もち(プロフ) - 甘楽さん» 気づいて下さって良かったです！おかげさまでノートも見つかってパート３を書いてるところです。これからもよろしくねお願いします(*^-^*) (2016年12月29日 19時) (レス) id: 7a3c0441dd (このIDを非表示/違反報告)
甘楽 - 復活したんですね!良かったです!下書きノート探し、頑張ってください (2016年12月29日 18時) (レス) id: 66e4a81c26 (このIDを非表示/違反報告)
桜もち(プロフ) - 甘楽さん» 本当にありがとうございます！ そう言ってくださって本当に嬉しいです！ お待たせして申し訳ありません、超亀更新ですが今日から更新再開します！ これからもよろしくお願いします！！ (2016年12月17日 14時) (レス) id: bdfc419512 (このIDを非表示/違反報告)
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