63話 応接室への来訪者 ページ19
楽しかった(？)夏休みも終えて二学期が始まって6日目のこと。
「失礼しまー……す」
気の抜けた声で応接室へと入る。最初の緊張感はどこへ行ったのやら、応接室へ入るのももう慣れてしまった。
「やぁ、遅かったね」
「昼食とってたんですよ」
「ここで食べればいいんじゃないの」
「雲雀さんの監視付きで？ 怖くて食べれませんって」
「何か言ったかい？」
「イエイエベツニナニモ」
やっぱり普段なら何も起こんないんだけどなぁと胸の内を探った。そこに、ドサッという音がした。
嫌な予感……。
「今日の分」
「なんで今日こんな多いんでしょうか！？」
唖然とする私を他所に彼は言った。
「委員長会議があってね。仕事が増えたんだ」
「そうですか……」
それにしたって一人でこの量はないでしょう！？ これ1日コースになるよ？ 手伝え少しは！！
……もちろん言わない(言えない)
「これ今日中ですか？」
「そうだよ」
がっくりと肩を落とす。午後の授業は諦めよう。ふと、雲雀さんが言った。
「それにしてもよく毎日来るね、君も」
「雲雀さんもそう思います？ もう借り返し終わったと思います？」
「まだ君と戦ってないよ」
「……はは、そうですね……」
再度肩を落とし仕事に取り掛かった。その時ガチャリ、と応接室の戸が開く音がした。
驚いて私はそちらを見た。無断でこの部屋にはいるとは、死にたい方々だろうか？
だがなんと、入ってきたのは山本達だった。
「君、誰？」
雲雀さんの声に先頭の山本が反応した。
やっとここがどういう場所なのかわかったようだ。
山本の制止する声も聞かず、次に入ってきたのは獄寺だ。
あ、あのバカタバコ……！！
「風紀委員長の前ではタバコ消したくれる？ ま、どちらにせよタダでは帰さないけど」
「んだと、テメー……」
いつもの様子でつかつかと雲雀さんに詰め寄る獄寺。
「消せ」
ついにトンファーを出す雲雀さん。やばい、あいつら殺される！
「なんだこいつ！！」
「山本、二人連れて逃げて！」
思わず言うと雲雀さんがこちらを見る。
ヤバい……！
冷や汗を浮かべ私は笑いながら「し、仕事してますね〜」と言うと、彼はようやく視線を戻した。
ふぅ、危ないかった。
私からは口出せないや。
「僕は弱くて群れる草食動物が嫌いだ。視界に入ると……咬み殺したくなる」
瞬間、二人の顔が青くなった。
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ささら(プロフ) - はじめまして、最近読みはじめました。文句とかクレームではないのですが、76話の夏祭りが夏休みになってるのですが、夏休みで大丈夫ですか？いきなりですみません。小説面白いです。続きも読ませて頂きますますね。長文失礼しました。 (2018年8月28日 12時) (
レス) id: 48abc9c141 (このIDを非表示/違反報告)
桜もち(プロフ) - 気づけば20000hit突破！！本当に嬉しいです、皆様いつもありがとうございます！ (2017年3月28日 13時) (レス) id: 840f834652 (このIDを非表示/違反報告)
桜もち(プロフ) - 甘楽さん» 気づいて下さって良かったです！おかげさまでノートも見つかってパート３を書いてるところです。これからもよろしくねお願いします(*^-^*) (2016年12月29日 19時) (レス) id: 7a3c0441dd (このIDを非表示/違反報告)
甘楽 - 復活したんですね!良かったです!下書きノート探し、頑張ってください (2016年12月29日 18時) (レス) id: 66e4a81c26 (このIDを非表示/違反報告)
桜もち(プロフ) - 甘楽さん» 本当にありがとうございます！ そう言ってくださって本当に嬉しいです！ お待たせして申し訳ありません、超亀更新ですが今日から更新再開します！ これからもよろしくお願いします！！ (2016年12月17日 14時) (レス) id: bdfc419512 (このIDを非表示/違反報告)
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