58話 不思議な感覚 ページ14
放課後、京子達との帰り道。
「え、沢田くん全部食べちゃったの！？」
「そーなのよ。クラスみんなの分。」
相変わらず面白い人だなーと私は笑った。
「でも、あいつ意外と男らしかったのよー？ねー京子ー？」
「だから、そういう意味じゃないって！」
小突く花。少し赤くなる京子。
「えー何々？聞かせてよ！」
「あのダメツナがね……」
花に小声で聞く。私は京子の方を見た。
「うん。それは沢田君なりの告白だね！やったじゃん京子ー！」
「もう、Aまでー……」
「私見直したかも。」
「基本ダメツナだけどね。あいつたまに熱くなるよね。」
「ねーあれ何なんだろうね？」
そんな事を話しているうちにそれそれの帰路に着いて、私たちは別れた。
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家に着いてから私は考えていた。
雲雀恭弥様についてである。
私は彼が嫌いだった。
だが、今はそうでもない。
だけど怖いことには変わりない。なので関わりたくないのも変わっていない。
のに、さっき私は
「おにぎり食べてくれて嬉しいって………私は乙女か」
なんでそんなこと思ったんだろう。
おにぎりをあげたのは私なのに。別に食べて欲しいって強く思ってたわけじゃなかった。
そりゃ、作戦のために持ってったけど、食べないだろうなとは思ってたし。
いらないと、言われた時に少なからず悲しかった。
食べるとわかった時は、すごく嬉しかった。
「………………なんかキモいなぁ」
この感覚はなんだろう？
普段はイラつくことばかりなのに。
会ったらテンション下がるような人なのに。
「わかんないなぁ」
もっと国語を勉強すればわかるかな。私は理数系だし。
ゴロンとベッドに寝転がった。
それともあの委員長様にまた何かすれば、分かるだろうか。
「………はぁ」
疲れる。
あの委員長様に関わるとやっぱりロクなことがない。
自分のことが自分でわからない時ほど嫌なことはない。
「明日なんかやってみようか。あの理不尽委員長様に」
下手なことすれば咬み殺されるけど……やって見る価値はあるよね。
そう思って、私は明日何をしようか1日中考えていた。
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ささら(プロフ) - はじめまして、最近読みはじめました。文句とかクレームではないのですが、76話の夏祭りが夏休みになってるのですが、夏休みで大丈夫ですか？いきなりですみません。小説面白いです。続きも読ませて頂きますますね。長文失礼しました。 (2018年8月28日 12時) (
レス) id: 48abc9c141 (このIDを非表示/違反報告)
桜もち(プロフ) - 気づけば20000hit突破！！本当に嬉しいです、皆様いつもありがとうございます！ (2017年3月28日 13時) (レス) id: 840f834652 (このIDを非表示/違反報告)
桜もち(プロフ) - 甘楽さん» 気づいて下さって良かったです！おかげさまでノートも見つかってパート３を書いてるところです。これからもよろしくねお願いします(*^-^*) (2016年12月29日 19時) (レス) id: 7a3c0441dd (このIDを非表示/違反報告)
甘楽 - 復活したんですね!良かったです!下書きノート探し、頑張ってください (2016年12月29日 18時) (レス) id: 66e4a81c26 (このIDを非表示/違反報告)
桜もち(プロフ) - 甘楽さん» 本当にありがとうございます！ そう言ってくださって本当に嬉しいです！ お待たせして申し訳ありません、超亀更新ですが今日から更新再開します！ これからもよろしくお願いします！！ (2016年12月17日 14時) (レス) id: bdfc419512 (このIDを非表示/違反報告)
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