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「ゴホンッ.....て、ていうかキミ、俺が上司なの分かって言ってんの?上司メイレイとかできちゃうんだよー」
『じょ、上司メイレイ??』
七番様は、そーそーとコクコク頷いた。私があからさまに『げっ』と言えば、七番様は「心外だなー」とむくれる。
『でっ、でも、女子トイレに男が入るのは犯罪ですよ!!』
「もーそれやめない??」
.....だんだん、ヤコ姐さんがあんな風に言っていたのが分かってきた。こーゆうコトね!!
ていうか、ガキはガキでもまさか私と同じ年齢層だったとは。この人が私の上司なの??
「.....あ、そういえばキミの名前、聞いてなかったっけ」
『.....A、ですけど』
「Aねー、」と七番様はふよふよとうきながら私をじっくりと眺めた。あんまり眺めているものだから、私もだんだん居心地が悪くなってくる。
『..........あのっ、じゃぁ私はこれで』
「待ってよ」
出て行こうとした矢先、七番様に止められ私はじろりと彼を睨みながら振り返った。
『何ですか』
「イイコト思いついちゃった」
『イイコト?』
そーそー、と言いながら私の周りをふよふよ飛び回り、ニヤッと笑う七番様。
.....何だか、嫌な予感しかしないんですけど。
「俺さぁ、ちょーど助手が欲しかったんだよねー」
『助手??』
「キミ、何か良さそうだし。A、俺の助手になってくれない?」
じょしゅ.....ジョシュ.....助手.....と私の頭の中で七番様の言葉が漢字変換したその時、ようやく理解して『えぇぇぇぇ!!??』と叫んだ。
『ぜぇっっったいイヤです!!!』
「そこまで言われると俺も傷つくんだけど.....ま、いーや」
――――――――――――これ、上司メイレイね。
そんな言葉の爆弾が、私に投下されたのだった。
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はる(プロフ) - なんか、すごい好きなんです。源かいちょーとのからみがみたいっ…(/ω・\)チラッ (8月20日 9時) (レス) @page29 id: ebc2548563 (このIDを非表示/違反報告)
さくらみるく - ゆーはさん» ゆーはさん!!ありがとう御座いますっっ。はい、ついに愛しの寧々ちゃん登場です笑 よかった、いつ出そうか迷いに迷ってたんですけど、ようやく出せました…。更新頑張る! (2020年6月20日 13時) (レス) id: cab58be921 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーは - 遂に寧々ちゃんがでましたねwやっぱり飽きずにめっちゃ読めます!←(((日本語がおかしい))) 頑張って!! (2020年6月15日 5時) (レス) id: 2d623a7760 (このIDを非表示/違反報告)
さくらみるく - みかんさん» エッ、やだなにこの嬉しすぎるコメ.....好き(( ありがとうございます!正直変わった感じの作品なので心配だったのですが、そう言って頂けると光栄です.....!!更新、本当頑張れますっ。 (2020年6月13日 22時) (レス) id: e3ab556303 (このIDを非表示/違反報告)
さくらみるく - ミクさん» ミクさん、いつもありがとうございます.....!はいっ、この作品の書き方にも大分慣れてきました。引き続き頑張ります! (2020年6月13日 22時) (レス) id: e3ab556303 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくらみるく | 作成日時:2020年6月5日 19時