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「...............」
七番様が急に私の方を向いたと思ったその瞬間。
突然、私の右手を掴んだ後、私にどんどん迫ってきて、ついには私の体ごと壁に押し付けた。
私の前に七番様がいるのだから、当然私に覆い被さる形になるわけで。
七番様の顔が、近い。状況が分からなくて目を白黒させていた私は、ハッと我に返った。
『こっ、こここここのセクハラ上s「違う」...............は??』
ふと気が付けば、七番様は私の前で床に膝をつき、目線は私の足を見ていて。七番様が私の膝より下辺りの足を掴んで、ゆっくりと前に下げ.....すると、鋭い痛みが走る。
『..........っ』
「..........やっぱり。.....バカ」
七番様が怒ったようにそう呟くのを聞いて、恐る恐る視線を自分の足の方に下げ.....ため息をついた。
足。膝の辺り、かなり擦り剥けて血がダラダラと足を伝っている。.....あらら、参った、七番様気付いてたんだ。
.....多分、七番様を庇って床をスライディングした時だ。その時、足を擦ってしまったんだろう。
..........別に、隠してるわけじゃなかった。どうでもいいかな、なんて思って。
「...............足をちょっと引きずってたから、分かった。..........何で言わなかったわけ」
『えっ..........いや、言わなかったとか大げさな..........』
私がヘラヘラとそう言うと、七番様に下からジロッと睨まれて何も言えなくなる。.....すると、七番様がまた大きなため息をついた。
「...............保健室、行くよ」
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「痛かったら言って」
『はい...............って、いたいたいたいたァァァァァッ!!七番様!!痛い!!』
「分かった」
『待っていたいたいたいたァァァァァッ!!聞いてます!!??ちょっと!!』
七番様の消毒スプラッシュは思ったより痛かった。七番様、最初から私の言うコト聞く気無かったな!!!
彼は、その後少しぎこちない手で包帯を巻いてくれた。その手つきに、少し笑ってしまったけど。
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はる(プロフ) - なんか、すごい好きなんです。源かいちょーとのからみがみたいっ…(/ω・\)チラッ (8月20日 9時) (レス) @page29 id: ebc2548563 (このIDを非表示/違反報告)
さくらみるく - ゆーはさん» ゆーはさん!!ありがとう御座いますっっ。はい、ついに愛しの寧々ちゃん登場です笑 よかった、いつ出そうか迷いに迷ってたんですけど、ようやく出せました…。更新頑張る! (2020年6月20日 13時) (レス) id: cab58be921 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーは - 遂に寧々ちゃんがでましたねwやっぱり飽きずにめっちゃ読めます!←(((日本語がおかしい))) 頑張って!! (2020年6月15日 5時) (レス) id: 2d623a7760 (このIDを非表示/違反報告)
さくらみるく - みかんさん» エッ、やだなにこの嬉しすぎるコメ.....好き(( ありがとうございます!正直変わった感じの作品なので心配だったのですが、そう言って頂けると光栄です.....!!更新、本当頑張れますっ。 (2020年6月13日 22時) (レス) id: e3ab556303 (このIDを非表示/違反報告)
さくらみるく - ミクさん» ミクさん、いつもありがとうございます.....!はいっ、この作品の書き方にも大分慣れてきました。引き続き頑張ります! (2020年6月13日 22時) (レス) id: e3ab556303 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくらみるく | 作成日時:2020年6月5日 19時