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「ちょっ.....ちょっとアンタ、何考えてんの!!??」
Aの言葉にあぜんとした俺達。数秒後、ハッと我に返った二番が慌てて声を上げる。
「こんだけ攻撃されて、何でこんなガイコツを助けなきゃならないのよ!?大体、アンタが一番..........」
「..........俺も二番と同感だ、」
二番に肩を掴まれグワングワンと揺らされていたAを救出して、俺は彼女にそう告げた。
Aが、不思議そうに俺を見る。
「このガイコツは、俺達にとっても、この学園のヒト達にとっても.....それに、Aだって危険なんだ。第一、Aは一番怖い思いをしてる。.....どうして」
意味が分からなかった。ホントに、どうして。だってAは、この中で誰よりもこのガイコツに恐怖を持ったハズなのに。
本当は、コウカイしてた。Aをこの事件に巻き込んだコト。Aが.....もし、心に深いキズを負ったりしたら.....俺のせいだ。
それなのに、彼女はガイコツを助けると言う。困惑しながら言うと、Aは『え、だって.....その.....』と歯切れの悪い言い方をした。
すると、いきなりクルッとガイコツの方へ振り返って、俺が止めるまでもなくズイッと顔を近づける。ガイコツは、かなり真面目に引いていた。
『..........あのさー。私、すっごく怖かったんだからね!?あなたに襲われて!まぁ、そりゃ襲われるコトは分かってたけど.....って、それよりも!!本当に、あなたが犯した罪の重さ、分かってる?』
「..........ウん」
『本当だよね!?..........でも、ごめんね。私達も、あなたが大切にしていた仲間、倒しちゃったから..........けど、』
Aは、言った。仲間というのは、自分で“創り出す”モノでは無いと。自分で、ヒトとの関係を築き上げて初めて、仲間になれると。
『..........私もね、幽霊になった初めは.....仲間とか、全く居なかったんだよね。だから、あなたの気持ち、分からなくもない』
Aがポロリと呟いた言葉に、俺や二番、土籠は少し驚いた。
『でも、だよ。私は今、もう一人じゃない。私じゃ勿体ないくらいの、友達に先生に.....それに、上司がいる』
―――――――――――――――だから、さ。
『ボッチ同士、友達にでもなってみる?』
Aは、そう言って笑った後.....手を差し出したのだった。
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はる(プロフ) - なんか、すごい好きなんです。源かいちょーとのからみがみたいっ…(/ω・\)チラッ (8月20日 9時) (レス) @page29 id: ebc2548563 (このIDを非表示/違反報告)
さくらみるく - ゆーはさん» ゆーはさん!!ありがとう御座いますっっ。はい、ついに愛しの寧々ちゃん登場です笑 よかった、いつ出そうか迷いに迷ってたんですけど、ようやく出せました…。更新頑張る! (2020年6月20日 13時) (レス) id: cab58be921 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーは - 遂に寧々ちゃんがでましたねwやっぱり飽きずにめっちゃ読めます!←(((日本語がおかしい))) 頑張って!! (2020年6月15日 5時) (レス) id: 2d623a7760 (このIDを非表示/違反報告)
さくらみるく - みかんさん» エッ、やだなにこの嬉しすぎるコメ.....好き(( ありがとうございます!正直変わった感じの作品なので心配だったのですが、そう言って頂けると光栄です.....!!更新、本当頑張れますっ。 (2020年6月13日 22時) (レス) id: e3ab556303 (このIDを非表示/違反報告)
さくらみるく - ミクさん» ミクさん、いつもありがとうございます.....!はいっ、この作品の書き方にも大分慣れてきました。引き続き頑張ります! (2020年6月13日 22時) (レス) id: e3ab556303 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくらみるく | 作成日時:2020年6月5日 19時