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『えっ??逃げる気??え、この流れって潔く降参して罪を受け入れるエンドじゃないの??ねぇ!!!???』
「A、ちょっと落ち着こうか」
あり得ない。フツーにあり得ないんですけど。私と七番様は、お互いに顔を見合わせながらも急いで後を追いかける。
なんせ、やっとガイコツさんを見つけられたのに。乗り気じゃなかった私も、ここまで来て損にはしたくない。
『..........っあ、いた!!』
走っていた途中、前方に見えたガイコツさんの影。それにしても、あんな所で止まって何してるんだろ。まさか、降参とか?
二人で、後ガイコツさんまで数メートルのところまで来た時.....思わず、『.....は??』と声が漏れてしまった。
いや、これこそあり得ない。こんな結末.......まさかの形成逆転、とでも?
.....お話しよう。私たちが呆然とした、その目の前に広がる光景の事実について。
「..........仲間がいるとか、知らなかったんだけど..........」
―――――――――――――私たちが追いかけていたガイコツさんの隣に。一人、二人、十人、十五人.....と同じ斧を持ったガイコツ模型たちが.....立っていた、からだ。
―――――――――――――――――
――――――――
「ぐっ.....」
『な、七番様!』
ガシャン、ガシャン.....と、七番様の包丁とガイコツ模型たちの斧がぶつかる音が、絶えない。
七番様が、たくさんのガイコツ模型たちを一人で相手する中.....私は、彼の背中側で縮こまっていた。
.....どうしよう。これじゃあ七番様が、負けてしまう。私は、そう感じていた。
いくら七不思議のリーダーでも、これでは七番様が圧倒的に不利だ。それに、私を守りながら戦うなんて。ねぇ、どうすればいい?.....私は、どうすればいいの?
私だって戦いたい。けど、私が入った瞬間に彼の足を引っ張るコトは、もうすでに目に見えている。
.....バカみたい。何が“屋上のソラツカイ”だ。力なんて、1ミリも無いくせに。
ねぇ、こんな能力いらない。お願いだから、今七番様を助けられる力を頂戴。ねぇ、神様ってば。
その時、目の前のガイコツと戦っていた七番様の肩を、別のガイコツの斧が掠った。
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はる(プロフ) - なんか、すごい好きなんです。源かいちょーとのからみがみたいっ…(/ω・\)チラッ (8月20日 9時) (レス) @page29 id: ebc2548563 (このIDを非表示/違反報告)
さくらみるく - ゆーはさん» ゆーはさん!!ありがとう御座いますっっ。はい、ついに愛しの寧々ちゃん登場です笑 よかった、いつ出そうか迷いに迷ってたんですけど、ようやく出せました…。更新頑張る! (2020年6月20日 13時) (レス) id: cab58be921 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーは - 遂に寧々ちゃんがでましたねwやっぱり飽きずにめっちゃ読めます!←(((日本語がおかしい))) 頑張って!! (2020年6月15日 5時) (レス) id: 2d623a7760 (このIDを非表示/違反報告)
さくらみるく - みかんさん» エッ、やだなにこの嬉しすぎるコメ.....好き(( ありがとうございます!正直変わった感じの作品なので心配だったのですが、そう言って頂けると光栄です.....!!更新、本当頑張れますっ。 (2020年6月13日 22時) (レス) id: e3ab556303 (このIDを非表示/違反報告)
さくらみるく - ミクさん» ミクさん、いつもありがとうございます.....!はいっ、この作品の書き方にも大分慣れてきました。引き続き頑張ります! (2020年6月13日 22時) (レス) id: e3ab556303 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくらみるく | 作成日時:2020年6月5日 19時