▽16 ページ17
続けて下さい、と私は目で訴える。七番様は.....私を心配そうに見た後、再び話し始めた。
「..........でもそいつ、警戒してるのか、なかなか姿を表さないんだよね。そこで、Aの登場ってワケだ」
『私?』
「そ。真夜中にAが校舎を歩き回れば、もしかしたらガイコツも姿を表すかも.....」
なるほど、と私は納得した。確かにそれだったら上手くいきそう。私は人間じゃなくて幽霊だけど、やって見る価値はありそう。
..........ん?ちょっと待って、
『つまり私が囮になるってコト!!??』
「うん」
『いや、うんって!!私が殺されちゃったらどーするんですか!!』
ムキーっと抗議する私。そんな私に、七番様は少しクスッと笑って私の肩に手を置いた。
「ダイジョーブだって。俺が守るから」
『..........守るって..........』
「俺、七番様だよ?甘く見ないでよネー」と、どこから出したのか包丁をクルクル手でもてあそぶ七番様。私は、少し考えた。
..........確かに、私の上司だし。七番様なら、きっと私のコト守ってくれるだろう。
『..........もし私がガイコツさんのせいで成仏したら、一生枕元で呪いますからね』
「..........任せて!(地味に怖い.....)」
―――――――――――――――――
―――――――――
.....そして、時は過ぎ。不吉だとされる満月の光が窓から差す中、私は校舎内を一人でひっそりと歩いていた。
もう、真夜中。歩き回り始めて約数十分、そろそろガイコツさんが現れても言い頃だと思う。
『..........マジで引き受けるんじゃなかった..........』
いや、だって怖い!!真夜中の学校とか冗談抜きで怖い!!え、あなた幽霊じゃないですかって?..........幽霊になっても怖いものは怖いんだよ(暴論)。
ビクビクして歩きながら、そんな風にため息をついたその時。..........突然、後ろの背中の方から、どこかカラカラ.....とまるで骨同士がぶつかり合うような、そんな気味悪い音が聞こえた。
『!!!』
い、いや危っな.....。叫び声上げるところだった。え、もしかしてガイコツさんが現れた系ですか?本当に??
心なしか、後ろから殺気じみたおどろおどろしい雰囲気のオーラを感じて.....ビクリと体を固まらせる。
109人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はる(プロフ) - なんか、すごい好きなんです。源かいちょーとのからみがみたいっ…(/ω・\)チラッ (8月20日 9時) (レス) @page29 id: ebc2548563 (このIDを非表示/違反報告)
さくらみるく - ゆーはさん» ゆーはさん!!ありがとう御座いますっっ。はい、ついに愛しの寧々ちゃん登場です笑 よかった、いつ出そうか迷いに迷ってたんですけど、ようやく出せました…。更新頑張る! (2020年6月20日 13時) (レス) id: cab58be921 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーは - 遂に寧々ちゃんがでましたねwやっぱり飽きずにめっちゃ読めます!←(((日本語がおかしい))) 頑張って!! (2020年6月15日 5時) (レス) id: 2d623a7760 (このIDを非表示/違反報告)
さくらみるく - みかんさん» エッ、やだなにこの嬉しすぎるコメ.....好き(( ありがとうございます!正直変わった感じの作品なので心配だったのですが、そう言って頂けると光栄です.....!!更新、本当頑張れますっ。 (2020年6月13日 22時) (レス) id: e3ab556303 (このIDを非表示/違反報告)
さくらみるく - ミクさん» ミクさん、いつもありがとうございます.....!はいっ、この作品の書き方にも大分慣れてきました。引き続き頑張ります! (2020年6月13日 22時) (レス) id: e3ab556303 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:さくらみるく | 作成日時:2020年6月5日 19時