私の上司が意地悪すぎる件。【地縛少年花子くん】

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『暇すぎる』





―――――――――――きっかけは、いつものトイレ掃除の時間、私が呟いた一言だった。





「ヒマ？いや、そんなコト言われても.....第一、トイレ掃除すればいーじゃん」



『トイレ掃除なんかしてもつまらないんですもん』



「..........ま、気持ちは分からなくもないけど」





“気持ちは分からなくもないけど”って、七番様トイレ掃除してないくせに言わないで下さいよ。とブツブツ思いつつ.....私は、もう一度口を開く。





『てゆーか、私不本意ですけど七番様の助手なんですよね？他に仕事とか無いんですかー？』





何気なく呟いた一言だったけれど、七番様が突然驚いた顔をして私を見たので、『.....なんですか』と言う。



すると七番様は、少し慌てて「いやー.....」とあたふたした後、少し小さな声のトーンで口を開いた。





「..........そんなコト言われると思ってなくて」



『え？』



「あ、いやコッチの話..........。.....いや、どうするかなぁ......。あんまりAに頼みたくなかったんだけど.....」





頼みたくなかった？ときょとん、とする私をちらっと見た後、「わかったわかった、」とため息をつく。





「..........“理科室のガイコツさん”の噂、知ってる？」





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..........“理科室のガイコツさん”の噂、知っていますか？



この学園の旧理科室にある、古いガイコツ模型。そのガイコツ模型は、誰も寝静まった夜、一人でカタカタと音をたてて動き出すのです。




.....だから、誰もいない夜、一人で校舎へ行ってはいけません。



一人で歩くガイコツさんに見つかったら最後、その手に持つ大きな斧で、身を裂かれてしまうから――――――――――。





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「..........っていう噂なんだけど。被害者が出てきて危険だから最近、俺がしっかり忠告に行こうと思ってて.....って、A？」



『こっ、こここここ、怖っ.........あ、べっ、別に怖いってわけじゃ』



「大丈夫？？」

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