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フッと土籠先生が目線を逸らしたので、ハッと我に返る。今の、何。土籠先生、私のコト見えるの?
それに今の感じ.....何か雰囲気がガラリと変わったような.....。
「.....じゃあ、僕はこれで」
「あ、はい」
土籠先生が、その場を立ち去るのをぼんやりと見送る。すると、そんな私に気が付いたのか、光くんが「どうしたんだ?」と不思議そうに言った。
『あ、あぁ.....何でもないよ。.....私、ちょっと用があるから行ってくる!!』
「は?ちょっ、ちょっと、おい!!」
私は、驚いて呼び止めてくる光くんを無視して、土籠先生の背中を追いかけた。.....確かめて、みよう。
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「..........やっと来たか。遅ェよ」
『は??』
いや、土籠先生を追いかけて理科準備室に入って第一声がそれって、なに??
土籠先生は、事務机のイスに腰掛けて、真っ直ぐに私を見ていて。.....私が見えていると確信して、間違い無さそうだ。
.....って、ん?
『何かキャラ変わってません??』
「気分」
『キャラを気分て、おい』
キャラを気分で変えられるなんて、どんな大物なんだよ。.....っじゃなくて、私は彼に聞きたいコトがある。
『何で初対面で睨まれなきゃいけないんですか??ヤクザですか??元ヤンとかですか??』
「ああん??」
『うわっ元ヤン確定』
なわけねェだろ、とジロリと睨む土籠先生。あ、よかった。じゃあ、何で私は初対面で睨まれなきゃいけないんだ。
『..........あなた、誰なんですか?』
「..........睨んだのは、お前さんが俺の生徒を襲おうとしてんじゃねェかと思ってよ」
..........襲う??私は、さっきの光くんとの場面を思い出した。いや、襲われそうなのは私では???
その次の瞬間、土籠先生は面倒くさそうに息を吐いた後、「..........俺は七不思議五番目だよ、」と一言言った。
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はる(プロフ) - なんか、すごい好きなんです。源かいちょーとのからみがみたいっ…(/ω・\)チラッ (8月20日 9時) (レス) @page29 id: ebc2548563 (このIDを非表示/違反報告)
さくらみるく - ゆーはさん» ゆーはさん!!ありがとう御座いますっっ。はい、ついに愛しの寧々ちゃん登場です笑 よかった、いつ出そうか迷いに迷ってたんですけど、ようやく出せました…。更新頑張る! (2020年6月20日 13時) (レス) id: cab58be921 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーは - 遂に寧々ちゃんがでましたねwやっぱり飽きずにめっちゃ読めます!←(((日本語がおかしい))) 頑張って!! (2020年6月15日 5時) (レス) id: 2d623a7760 (このIDを非表示/違反報告)
さくらみるく - みかんさん» エッ、やだなにこの嬉しすぎるコメ.....好き(( ありがとうございます!正直変わった感じの作品なので心配だったのですが、そう言って頂けると光栄です.....!!更新、本当頑張れますっ。 (2020年6月13日 22時) (レス) id: e3ab556303 (このIDを非表示/違反報告)
さくらみるく - ミクさん» ミクさん、いつもありがとうございます.....!はいっ、この作品の書き方にも大分慣れてきました。引き続き頑張ります! (2020年6月13日 22時) (レス) id: e3ab556303 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくらみるく | 作成日時:2020年6月5日 19時