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百拾捌 負け ページ18
結果から言うと霊倭藩主の首は落とせなかった
寸前のところで霊倭藩主の刀が山田の心臓を貫いたからである
山田は悔しそうに地面に倒れ込んだ
霊倭藩主は僅かに自分の首から流れる血を見ると一目散に逃げていった
山田は虚な目で逃げていく霊倭藩主の背中を見つめる
山田「…斬り、落とせなかった」
岡本「お疲れ、やまちゃん」
その時、声をかけられる
山田がそちらを見るとそこには死んだはずの岡本がいたのだ
山田「…圭人」
岡本「全部見てたよ。
皆、丙星のために戦っているところ」
山田「…悪りぃ、負けた」
山田は悔しそうに言う
山田「圭人との約束…守れなかった」
すると岡本は首を横に振る
岡本「そんなことないよ。
丙星を守ってくれたんだもん、約束守ってくれただけでも嬉しいよ」
山田にはもう言葉を発する気力などなかった
静かに頷いた
…確して丙星と霊倭の戦は静かに終わりを告げた
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作者名：慧jump
| 作者ホームページ：http://wakabassl
作成日時：2022年6月26日 8時
