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百拾伍 藩主だからこそ ページ15
伊野尾は慣れないながらも刀で人を斬っていく
伊野尾「皆、こんなに大変な思いをしながら斬っていたんだね。
これまで人を斬ったことはなかったから…」
とは言いながらも急所を適切に狙っている
伊野尾「もし、ということを考えたことがあるかい。
もし、自分が藩主でなければ。
もし、父が霊倭に情報を渡していなければ。
もし…皆と出会えなければ。
何度も考えてきたけど、それは叶わない。
なぜなら、もしだから」
霊倭の人間は伊野尾が何を言っているのかわからなかった
伊野尾「もしを見ることも面白かったけど、今を見る方がよっぽど面白い」
伊野尾はそういうと今までの感じとは違い、あっという間に霊倭の人間を斬り倒した
伊野尾「…父上、同じ場所に行くと思いますが、愚痴は聞きませんよ」
伊野尾は夜空に向かって言い放ち、そのまま倒れて事切れた
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作者名：慧jump
| 作者ホームページ：http://wakabassl
作成日時：2022年6月26日 8時
