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百拾陸 二人だからこそ ページ16
高木「うっ…」
高木は口元を押さえる
高木「意地悪…斬り殺してすぐに元に戻すなんて…」
高木の周りには血溜まりが出来ていた
高木「…気がついたら俺がいた。
刀身を顕にすると俺が現れた」
高木は呟きながら背後から襲いかかってきた霊倭の人間を斬る
高木「僕はそれを何も言わなかったが、家族が医者に診せた。
結果、不治の病と言われ見放された」
血飛沫は高木の衣服につくが何も言わない
高木「そこから僕は一人で過ごしてきて…圭人と出会った。
俺のこと知った圭人は恐れる事もなく僕と友だちになってくれて…山田に、多くの人に会わせてくれた」
高木は空を見上げる
その目からは涙が零れ落ちていた
高木「…悪い、圭人。
僕はそっちにいけそうにないけど、生まれ変わりを信じるなら…また、友だちになってくれ」
高木はそう呟いて静かに倒れた
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作者名：慧jump
| 作者ホームページ：http://wakabassl
作成日時：2022年6月26日 8時
