ヒドインをお家に帰さなきゃ

テストがえし ページ4

時は進んでテストがえしになりました

私は８０点です。追試じゃないんでよかったです。

「今回のテスト簡単だったよねぇ？」

極楽鳥さん……。点数が悪かった人に失礼ですよ……。

「ももねは何点だったのぉ？」

え！？私ですか？
チラッとテストの右上を見せます。

「８０点かぁ〜」

公表しますか！？それ！？酷いです。むごいです。

「極楽鳥さんは何点ですか？」

「１００点だったよぉ！教科書さらっと読んだだけだったんだぁ〜」

うわっ天才です。

すぐにみんなに囲まれる極楽鳥さん。クラスの女子とのわだかまりも溶けたようですし、本当に人気者です！

勉強もできて、スポーツ(50メートル走は４秒台で弱気だそうです)もできて、美人で可愛くて……

「人間じゃないみたいです……」

あ、口に出てました。

「お前もそう思うか？」

隣の席の川島君です

「ええ。まあ……」

愛想笑いで乗り切りましょう

「ふーん」

不機嫌そうに寝てしまいました。

いっつも不機嫌そうですよね……

彼の机の上には２８の文字が。勉強、苦手なんだ……。


思えば極楽鳥さんのサークル(輪)に入っていないのは私と川島君だけですね。

まあ、私は人が一杯いる所はイヤですし……

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