ヒドインをお家に帰さなきゃ

兄 ページ22

極楽鳥さんの声な気がします……

ひょこっと顔をのぞかせると……

「お兄ちゃん！？」

「おお！僕の可愛いももねたん！！」

ゲッ！お兄ちゃん……

「あっお久しぶりです」

「えっ佐々木センパイってももねのお兄ちゃんなの？」

「認めたくはないんですけどね……」

佐々木千早。現在中２のサッカー部(あ、川島君や堀内君のセンパイだ･･･)。私とは違って運動神経もよく、まあ……イケメンで成績優秀なのでモテるという噂を聞きますが……

「今日も細くてプニプニだね!!!」

重度のシスコンです……

「ちょっとお兄ちゃん放してよ！！」

とは言ってもダメですね……おとなしくしてましょう。

「極楽鳥ちゃんは僕にどんな用事？」

「あっ佐々木センパイ！メアドとか教えてくださいぃぃ……」

「なんでだい？」

「自分の気持ちに正直になっただけでぇす」

うわっお兄ちゃんを落とそうとしているんですね……

「ゴメンね。君みたいな子に教えられるくらい安く売ってないんだ^^」

「どぉういうことですかぁ？」

「キモいから向こういってください。ブス女^^」

お兄ちゃん言いすぎっ！！まるで川島君みたい！

「ふぇぇん(＞＜)うわぁぁぁん！！！」

あーあどっか行っちゃいました……

「さ、帰ろ〜」

「う、うん」




「私、途中から空気だよね……堀内と付き合ってるって発覚したばっかなのに……」

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