不安 ページ6
しばらくして入間達は朝食を取りに向かった。僕も誘われたけれど流石に突然姉ですなんて言って現れたらみんなを驚かしてしまうだろうし遠慮させてもらった。
サリバンさんがルームサービスを頼んでくれたのでそれを食べながらゆっくりとこれからのことを考える。
これから入間と過ごせるのはうれしいけど不安だな…僕の知ってる入間はもう10年も昔だし…入間の中で僕はどうなってるんだろうか…今の僕を見て失望しないだろうか…
そんなことを考えていると下の方が若干騒がしくなったのを感じた。
なんだろう…?もしかして、昨日の騒ぎと関係があるのかな…まぁあれだけのことが起きたらニュースになるか…
『お泊り?…うん、いいじゃん。いってらっしゃい』
朝食が食べ終わったころにどこかワクワクしたような雰囲気をまとった入間が再び部屋を訪れた。話を聞くと訳あって1週間ほど友人の家に泊まりに行くことになったらしい。その話を聞き本当にいい友人を持ったなと思いながら入間の頭を撫でると
入「クララの家にアズくんと泊まりに行けるのはすごく楽しみなんだけど…」
『けど…??』
入間は若干顔を曇らせながら黙ってしまった。僕は、ふと昨日や今朝の入間を思い出し、
『入間僕の目を見て』
そういうと入間は顔を上げ僕と目を合わせた。やはりその顔には、寂しさと不安が現れていた。
僕は、入間としっかりと目を合わせ優しく話す。
『入間、大丈夫だよ。もう入間を置いてどこかに行ったりしないから…
ちゃんと入間の帰りを待ってるよ』
入間は、なぜわかったのかとでも言いうように目を開き驚いていた。そんな入間を抱きしめ
『いってらっしゃい。僕はサリバンさんたちと君の帰りを待ってるよ…せっかくの初のお泊り会なんだから楽しんできて』
そういうと入間は僕を抱きしめ返した。
入「うん、行ってきます!!」
そういった入間の顔は先ほどの表情が嘘のように喜びに満ちた顔をしていた。
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莉愛まる(プロフ) - 朔writeさん» わかりました。ありがとうございます!こんな質問に答えてくださって、、、。 (2022年5月11日 4時) (レス) id: bde59aa3a0 (このIDを非表示/違反報告)
朔write(プロフ) - 莉愛まるさん» 更新いたしました。お待たせしてしまってすみません (2022年5月10日 19時) (レス) id: 1a10752ffc (このIDを非表示/違反報告)
朔write(プロフ) - 莉愛まるさん» コメントありがとうございます。すみません、まだお話が作れていないので非表示にしています。もう、しばらくお待ちください。 (2022年5月10日 17時) (レス) id: 209949b2bb (このIDを非表示/違反報告)
莉愛まる(プロフ) - つぎのおはなしのことです! (2022年5月10日 15時) (レス) id: bde59aa3a0 (このIDを非表示/違反報告)
莉愛まる(プロフ) - あのっ!パスワードがかかっていて読めなかったので、お伺いしたいのですが、、、 (2022年5月10日 15時) (レス) @page49 id: bde59aa3a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朔write | 作成日時:2022年2月28日 17時