貴方らしく ページ43
?「あ、あの私なんかと踊らないでください…貴方のご迷惑になります!!」
僕は彼女の手を引きホールの方まで向かっていると彼女はそう言って歩みを止めようとする
『迷惑になんてなりませんよ。私があなたと踊りたいから踊るのです』
?「で、でも『1』の私なんかと…」
ホールの真ん中の方につき彼女を見つめる。そして、彼女にしか聞こえないように告げる
『私は位階すら持っていません』
?「え…」
僕の発現に彼女は、目を開き固まってしまった。
『それでも踊っていただけませんか?それとも位階すらない私とは踊れませんか?』
?「そ、そんなこと!!」
固まっていた彼女は、慌てて僕の発言を否定する。
『それでは、踊りましょう』
僕は、踊りながら彼女に伝える
『お嬢さん、強さには様々な種類があります。そして、得意不得意があるものです。あなたは、あなたらしくあなたの得意分野で戦えばいい。あなたの好きなことはなんですか』
?「わ、私の好きなことは本を読むことです」
『素敵ですね。知識は、全てを覆すほどの力を持っています。そして、あなたの知識は今までの行動によく反映されています。貴方は私に位階がないとわかってもなおこうやって踊ってくれています。それにあなたのステップはとてもきれいですよ』
その言葉を聞いて彼女は夏のひまわりのような人懐っこい顔で笑った。
僕たちが踊り終わり礼をすると拍手が起き彼女は僕に頭を下げる
?「本当にありがとうございました…!私頑張ります!!私らしく私の力で!」
そういった彼女の瞳には強い意志が感じられた。
『はい、貴方の朗報楽しみにしていますね』
そういういってふと彼女から目線を外すとあの悪魔たちが何かをしようとしていた。僕は、その子に一言断りを入れ彼女たちにゆっくりと近づき肩をたたく
ウ「ユ、ユノ様?!どうされたのですか」
僕は冷たい視線を彼女たちに送り
『貴方たち少しは、恥を知りなさい』
ウ「え…」
『自分より弱いものをいじめ自分が上に上がったような気持になるのはやめなさい。自分たちの品格を失うだけですよ』
そういうと彼女たちは怯えたようにその場からいなくなってしまった。
う〜ん…睨みすぎちゃったかな?まぁこれで彼女たちもつまらないことをするのをやめてくれたらいいけど…
彼女に視線を戻すと他の悪魔からダンスに誘われていた。それを見て僕は安心してじいちゃんを探しにそっとホールから離れた。
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莉愛まる(プロフ) - 朔writeさん» わかりました。ありがとうございます!こんな質問に答えてくださって、、、。 (2022年5月11日 4時) (レス) id: bde59aa3a0 (このIDを非表示/違反報告)
朔write(プロフ) - 莉愛まるさん» 更新いたしました。お待たせしてしまってすみません (2022年5月10日 19時) (レス) id: 1a10752ffc (このIDを非表示/違反報告)
朔write(プロフ) - 莉愛まるさん» コメントありがとうございます。すみません、まだお話が作れていないので非表示にしています。もう、しばらくお待ちください。 (2022年5月10日 17時) (レス) id: 209949b2bb (このIDを非表示/違反報告)
莉愛まる(プロフ) - つぎのおはなしのことです! (2022年5月10日 15時) (レス) id: bde59aa3a0 (このIDを非表示/違反報告)
莉愛まる(プロフ) - あのっ!パスワードがかかっていて読めなかったので、お伺いしたいのですが、、、 (2022年5月10日 15時) (レス) @page49 id: bde59aa3a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朔write | 作成日時:2022年2月28日 17時