決心 ページ3
あれからどれくらいの時間がたっただろうか…入間は泣き疲れたのか僕のひざの上で寝てしまっていた。
僕は心のどこかで入間なら大丈夫だと決めつけて入間の心をないがしろにしてしまっていたんだな…
サ「やぁ悠乃ちゃん落ち着いたかい?」
『!…サリバンさん…はい、すみません。ご迷惑をおかけしました。』
いつからいたのだろうか部屋にはサリバンさんとオペラさんがいた。サリバンさんは僕たちに近づくと入間の頭をゆっくりと撫でた。
サ「入間くんがあんなに泣いてたの初めて見たよ、初めて魔界に来た時も今回の時だって泣いてなかったのに…
お姉ちゃんの前じゃまだまだこどもなんだね」
入間に向ける表情は穏やかで本当の祖父のようだった。僕は、サリバンさんの表情を見て決心した。
『あの、サリバンさん。さっきの話なんですが…』
サ「もう決まったの?」
僕に向けられた目は入間に向けられたものと同じで温かく優しいものだった。
『僕をあなたの孫にしてください。僕をあなたの家族にしてください。』
そう言って僕は頭を下げる。
すると、僕の頭に大きな手が乗る
サ「もちろんだよ。よろしくね、悠乃ちゃん」
撫でる手はとてもやさしいもので心が温かくなった。
サ「悠乃ちゃんも疲れてるだろうし、難しいことは明日しよっか!!それじゃあオペラ、イルマくんを部屋に連れて行こ!」
そういうとオペラさんが近づき僕のひざの上で寝てしまっている入間を抱きかかえようとする
オ「おや?これは…」
サ「フフッこれは…」
2人の目線の先を見ると入間は僕の服をつかみ離れそうになかった。
サ「こんなに甘えられたことない!!おじいちゃん嫉妬しちゃう!!」
オ「サリバン様声をお控えください。入間様が起きてしまいます」
そういえば昔はずっと手をつないで一緒に寝てたな…
入間の様子が懐かしくなってしまいサリバンさんに声をかける
『あの、このまま一緒に寝てもいいですか?』
すると2人は優しそうな表情を浮かべ
サ「そうだね、無理やり引きはがす必要もないよね」
オ「そうですね。それでは皆さんに伝えに行きましょうか」
そういって2人は部屋を出て行った。
入間…本当にいい家族を持ったね…いい先生にも出会えてよかったね…
僕は、入間を布団に入れ昔のように手をつなぎながら瞼を閉じた。
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莉愛まる(プロフ) - 朔writeさん» わかりました。ありがとうございます!こんな質問に答えてくださって、、、。 (2022年5月11日 4時) (レス) id: bde59aa3a0 (このIDを非表示/違反報告)
朔write(プロフ) - 莉愛まるさん» 更新いたしました。お待たせしてしまってすみません (2022年5月10日 19時) (レス) id: 1a10752ffc (このIDを非表示/違反報告)
朔write(プロフ) - 莉愛まるさん» コメントありがとうございます。すみません、まだお話が作れていないので非表示にしています。もう、しばらくお待ちください。 (2022年5月10日 17時) (レス) id: 209949b2bb (このIDを非表示/違反報告)
莉愛まる(プロフ) - つぎのおはなしのことです! (2022年5月10日 15時) (レス) id: bde59aa3a0 (このIDを非表示/違反報告)
莉愛まる(プロフ) - あのっ!パスワードがかかっていて読めなかったので、お伺いしたいのですが、、、 (2022年5月10日 15時) (レス) @page49 id: bde59aa3a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朔write | 作成日時:2022年2月28日 17時