親子の縁 ページ4
『これにサインしてほしい。僕は、お前らと親子の縁を切る。もう金輪際関らないでくれ』
僕が差し出した書類には、こいつらが僕を見つけ出せることがないように僕の名前を利用できなくするための規約そして、入間を僕が引き取ることが書かれていた。
あとは、こいつらのサインだけ。この書類を作るのに1年もかかった。もっと早く作れていればこれだけで済んだのに…
父「え?悠乃?どうした突然?何かあったのか?」
なぜ、お前がそんなに不思議そうなんだよ。突然じゃないずっと思ってたことだった。何かあった?今までお前らがしてきたことだよ…
僕は、怒りを通り越してあきれていた。こいつらは、僕たちを全く見てなかったんだな…
バンッ!!!
両親「ッ!!!」ビクッ
僕は、封筒を机に叩きつけて言った。
『ここに、300万入ってる。これでいいだろ?もうお願いだから関らないでくれ』
母「え?300万?!いいの?!ありがとう悠乃!!」
父「ここにサインだな!!これでいいか?」
『ッ…あぁ』
分かってた。全部分かってたことなのになんでこんなに辛いんだろうか…
両親だった人たちは、書類にサインすると僕のことなんか目もむけずお金を握りしめていた。
僕は、書類を受け取り出て行った。もう赤の他人になってしまった家族の家を…
『入間、必ず迎えに行くから、もう少しだけ待ってて』
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次から過去編入ります。
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作者名:朔write | 作成日時:2022年2月8日 18時