鈴木入間には７歳年の離れた姉がいます(仮) (ページ24)

今日:8 hit、昨日:17 hit、合計:88,151 hit

面白いページ24

『私はあの子のお姉ちゃんだから。ただそれだけです』

私がそういうと彼は突然笑い出し、こういった

？「アハハハ！そうかい、そうかい！あんた、相当欲深いね悪魔に引けを取らないほど欲深い！ほんとにおもしろいよ」

突然笑いだす彼を見てやはり変人だったと思い目当てのものはなかったし足早に本屋を後にしようとすると先ほどまで大笑いしていた彼に腕をつかまれ彼の方を向かされた。そして、

？「あんたの探し物は、これだろ？やるよ。

魔界に行けるかどうかはあんた次第だけどな。

ついでにこれも付けときな、きっと役に立つ…」

そういうと彼は、僕に真っ黒な表紙の本を押し付け右耳にイヤリングを付けた。

僕は突然のことにびっくりしていたが手元にある本を見て驚愕した。

『え？なんで君がこれを！！』

押し付けられた本は、読むことが出来ない字で書かれていた。しかし、今まで見てきた本とは違う何かを感じた。

本能的にこれが探していた本だとわかってしまった。

彼は、問いかけられた質問に答える気はないらしく

？「あーもうすぐ6時になるなぁいいのか？こんなところでだべってて」

『6時？あ！！！』

６は悪魔の数字といわれているだから6のつく時間は魔界とつながりやすい…

と先ほど手に取った本の中で書かれていた情報を思い出す、

時計を見るとあと5分ほどで6時になろうとしていた。

目の前のことは気になるがこのチャンスを逃すわけにはいかない。

きっと今を逃したらもう二度と…

『ありがとう！君のことを変人だと思ってしまってごめんね！』

そう言って僕は、森の方へ駆け出した。後ろの方で叫んでる声は無視して。