３７話 乾杯 ページ39
貴女side
ピンポーン…
『はーい…って、なんで真選組まで？！』
「よ、A」
わたわたと急ぎながらパーティの準備をしていると、インターフォンが鳴らされた。
きっと、長谷川さん達だろうと思って出れば、真選組が居た。
『な、んで…誰によばれたの？』
「いや、ただAが露出高ェサンタの格好して赤面してるような匂いがしたから来た」
「どんな匂いだァァァァ！？」
『ぎ、銀時…』
皆の視線を感じ、そういえばとボッと熱が集まった。
寒いはずなのに、冷たい風がどこか心地よかった。
私が問えば、総悟が意味不明な発言をし、それに対していつの間にか現れた銀時が叫んだ。
「フツーに可愛いぜ？A」
『そ、それはどうも。
寒いでしょ、早く中に入っ―』
「コイツのことやらしー目で見んな税金泥棒共」
総悟に顎を掬われ、なにかと思えば世辞を言われた。
世辞と解ってるのに恥ずかしくて、ふいと目を逸らし、早くこの状況から逃れたくて中に入れと言おうとすると、銀時に首へ腕を回された。
その行動に言葉に、鼓動が速まる。
「俺ァ見てねぇ。勘違いすんな」
「そう言いつつ、見てんだろうがこのムッツリ」
「おおお俺も、お妙さんだけだからっ」
「目ェ泳いでますぜ近藤さん」
『…へくしゅっ』
ギャーギャーと言い合いが始まった。
そろそろ身体が冷えてきて、ブルリと震えた時、なんとも色気のないくしゃみが出た。
『あ、天パごめ―』
「お前ら何やってるアルかァァァァ！！」
全「ぎゃああああああ」
『か、神楽？』
「A寒がってるの早く気づけヨこの馬鹿共！
A、早く中入ロ」
『う、うん』
汚かったかなと銀時に謝ろうとすると、背後から私以外の全員に強烈な蹴りが喰らわされた。
それをやったのは神楽で、彼女は私のことを気遣ってくれたようで、馬鹿たちにケッと言い捨てると、私の手を引いて中へと戻ったのだった。
＊「それでは…かんぱーい！」
「いやなんでヅラだァァァァ！」
「ヅラではない。俺はキャプテンカツーラだ」
「誰でも良いじゃないですかィ」
『(桂だって気づかないのね…)…かんぱーい！』
全「かんぱーいっ！」
なんだかんだで、パーティを始めることになったが。
音頭をとったのはいつの間にか侵入した桂で、銀時が何故だと蹴りをいれた。
桂の変装に気付かない間抜けな真選組三人を尻目に、私がグラスをかかげると、皆チンっとグラスを音を立てて乾杯したのだった。
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琉樹 - これもいいんですけど、沖田落ちもいいなって思いました笑笑仕返し？？みたいな感じで笑笑 (2019年8月17日 15時) (
レス) id: ee45917e2f (このIDを非表示/違反報告)
coco@(プロフ) - ルナさん» 温かいコメ、ありがとうございます！忙しく、更新出来る日が減りますが、これからも宜しくお願い致しますm(__)m (2014年12月10日 16時) (レス) id: c0792c85fa (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - 面白いですね！続きがすごく気になる頑張ってください待ってまーす (2014年12月10日 2時) (レス) id: 0a7264409d (このIDを非表示/違反報告)
coco@(プロフ) - 恋狂さん» 私は三秒でも五秒でも拾い食いします← これから妙に展開が速かったり、どうでもいい話が混じりますが、どうかお付き合いくださいm(__)m (2014年11月30日 19時) (レス) id: c0792c85fa (このIDを非表示/違反報告)
恋狂 - coco@さん» マー●ルチョコは三秒ルール通用するでしょうか 私はすると信じています……(遠い目) 銀さんが頑張ってくれるということでこれからがもっと楽しみになりました〜！ (2014年11月29日 20時) (レス) id: f0c0f1305c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cocoa | 作成日時：2014年10月1日 21時
