【助けて下さい広津さん】 ページ13
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そう考えると、顔が思わずニヤける。
「ふぅん？なぁんだ。案外可愛いじゃないの、君。私、気に入ったかも」
「な……ッ！？」
「ぇ……は！？嘘でしょ！ちょ、Aさん！？」
そう云い乍、にっこりと微笑むと、やたらと焦った様な太宰の声が聞こえた。
そして目の前の中原中也クンは、顔を林檎の様に赤らめると云うなんとも可愛らしい反応をして呉れた。
云っときますけど、私の精神年齢お婆ちゃんだから。
そこん処、判っててね？
あれよ、あれ。子どもを可愛がる感じ？愛でたくなるんだわ、此処迄来ると。
あと揶揄いたい。
あ、でも中也クンの髪は素直に羨ましい。
そう思っていると、無意識に手が彼の髪に触れていたらしい。
サラリとした柔らかな感触が伝わって来る。
「へぇ、意外と柔らかいンだな」
「…ッッ」
何かに堪える様に唇を噛み締め、ギュッと強く目を瞑る中也クン。
其れを見た私は、色々目覚め掛けていた。
何か…ハニトラしてる気分。
だけど、何かさ…新たな扉開きそう。
なんて馬鹿な事を考え乍、中也クンの髪を触っていると急に横から凄い力で誰かに引き寄せられた。
正確には急に、ではない。一寸前から殺気がムンムン感じていた。
そして其の誰か、なんて一人しか居ないのだけど。
「僕にヤキモチ妬かせるなんて、流石Aさんだ」
「…太宰、痛いッス」
胸の下付近に回された包帯の腕の力が強過ぎる。
此の儘お腹を圧迫されたら、私は吐く自信があった。
太宰は耳に唇が触れるか触れない処で、甘い砂糖菓子の様な声で囁いた。
「帰ったらちゃんと
…すんごい鳥肌立った。
見てほら、此の立派な寒イボ。
消毒の部分をやたら強調して来たけど、何する気ですか。
否愚問ですね訊きたく無いですね非っ常に。
だが然し思い出して下さい。
私実はまだ、中也クンに胸倉掴まれてる状態なんです。
其処に太宰が横から抱き着いて来た訳で…私の首死んじゃう。
「と云う訳だから……早く離し給え」
「あァ？後から出て来て何云ってやがる。手前が離しやがれ」
「…否、二人が離して呉れたら万事解決なんだけど。そこん処判ってる？ねえ、訊いてないでしょ。無視？無視なの？ねえって…」
「一寸Aさん黙ってて」
「一寸お前黙ってろ」
え、何で私が怒られるの？え？
…普通に、可笑しくね？
……広津さん、ヘルプミー。
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【善いニックネームだね】【私にはないの？】→←【取る】【取らない】【揶揄う】
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サヒア(プロフ) - 酸素無駄遣い装置さん» 返信遅くなって申し訳ないです！三期見て青の時代ハマりましたよね笑 好きと云って頂けて嬉しいです^ ^ 頑張ります！ (2019年10月16日 0時) (
レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
酸素無駄遣い装置 - 最近文ストのトリップとか青の時代ハマってて！この作品すごい好きです！選択画面とかの設定が好きで！マフィア組とか中也とか好きなので！！頑張って下さい！！ (2019年7月26日 10時) (レス) id: 8cc010c4ca (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - アリスさん» うわぁーい！嬉しいです！夢主が可愛い！？ありがとうございます！私もマフィア組好きです、とりあえず十五歳編を書き切ろうと思ってます。応援宜しくお願いします！ (2019年6月28日 14時) (レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
アリス - やばいみんな好き←この作品ハマりました！夢主可愛いしマフィア組好きすぎて…これからも頑張ってください！ (2019年6月20日 1時) (レス) id: cae02b46bd (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - 心さん» そんな何気ない一言が一番嬉しいです。ありがとうございます^ ^ 頑張らさせて頂きます！ (2019年5月19日 2時) (レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サヒア | 作成日時：2019年5月9日 0時
