【文スト】何か物騒な処からスカウトされてる【名探偵コナン】

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福沢叔父ちゃんとの再会の時と、似たような衝撃が走った。


そう、福沢叔父ちゃんと同じくらい会いたかった人だ。

そして彼もヨコハマに居ると思っていたが、先日エリスお姉ちゃんと会い、真逆とは思っていた。


会いたかった、のだが。

今の私は感動よりも、驚きの方が勝っていた。




会いたいなぁ…とは思っていたけど。

真逆…福沢叔父ちゃんと連続して、こんな…こんな短期間で二人と会えるなんて…。


思っても見なかったよ…。




目をぱちくりし乍、其の儘固まってしまった。

そんな時、誰かが「ぶふっ」と噴き出す様な声がした。


なんだか少しだけ太宰さんと似ている気がする。


誰だ、今笑ったの…と前を見ると、どうやら車を運転している男性が笑った様だ。

其の声が森さんとエリスお姉ちゃんにも訊こえていたらしく、少し困った表情をした森さんが運転手に話し掛けた。





「一寸中也君〜？笑うなんて可哀想でしょー？」


「ッす、済みません首領(ボス)」


「…え？ぼす？」

「………あ」

「「…あーぁ」」

「チューヤ、口滑っちゃったね〜」





どうやら運転手の名前は、中也さんと言うらしい。


だが、何故森さんの事をボスと呼んだのか。




何処かで訊いた事ある声なんだけど…何処だっけ？

あのバックミラーに見える高級そうな帽子も見た事あるし…。
つい最近見たと思うンだけど…。


あと、なんか……





「ふふ、ボスって…何だか悪の組織の親玉みたいな呼び名ですね！」


「「！」」

「森さんの事そう言う風に呼ぶなんて…。本当に言う人居たンだぁ。なんかドラマみたいですね」

「あら、Aってば中々鋭いのね！その通りよ！」

「え？」

「エリス嬢！？」

「え！云うの！？云っちゃうのエリスちゃん！」

「二人共何焦ってるのよ！どうせAにバレるのは時間の問題よ。それなら先に云って置いた方が佳いじゃない！」





…私、凄く軽い気持ちで、冗談で云ったンですが。

なんか…当たっちゃいましたか？



そんなエリスお姉ちゃんの一言に黙ってしまった森さんと中也さんと、何故か勝ち誇った様なドヤ顔のエリスお姉ちゃん。


そしてエリスお姉ちゃんは、にっこりと笑い乍爆弾を落とした。





「A、実はリンタロウね？」

「う、うん」


「ヨコハマのポートマフィアのボスなの！」





………ほう。

森さんが。


………………森さんが、まふぃあのぼす？





「え……えぇえええッッ！！？」









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