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Prologue ページ1

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Ladies and Gentleman!


どうも皆々様こんにちは!…あ、いや暗いし夜か。夜…?まあいいや、こんばんは!

突然だけど、自己紹介させて貰うよ!



私は黒羽A!


江古田高校一年、16歳!

好きな食べ物はチョコレートケーキ、嫌いな食べ物はこんにゃく。



そうまだ私は高校一年生、これから青春を全うする乙女な女子高生!

でね、聞いてよ。今何処に居ると思う??


ベッドで寝ていたはずの私が今現在進行形でいる場所は…なんと!!





『何か箱の中!……て、笑えるかい!!』


「ふな"!?」





ガコンッと音を立てて蓋を蹴り上げて外に脱出した私は、自分が入って居たであろう黒い棺をドガンッと勢いよく蹴り上げる。


ゼーゼーと肩で息をしながら、周りを見渡す。





『つか何で棺なんかに入ってたの!?こわっ……て、何だここ』





そこには自分が入っていたであろう黒い棺の他にも、いくにか同じような棺が浮いていた。…浮いていた。

電灯の光は淡く、ゲームに出て来そうな悪役のアジトの様な部屋。


だが、どうやら一つを残して全て開いており、中身はカラだ。




……あーこれは夢だな。

快斗のチョコアイス盗み食いした罰かな。こんな夢を見てんの。

快斗のチョコアイスの呪いかな〜笑


…で





『さっきから何やってるの………狸?』

「誰が狸じゃーーー!!!オレ様はグリム様なんだゾ!」

『あーはいはい、グリムね…………あ?』





ちょ、ちょいちょいちょい待ち?


今、こいつなんかしゃべ…った??

え??喋った?狸が?なんで?


……あ、夢だからなんでもアリなんだなコレ。



なんて思ってたら黒い狸…グリムが「ふな"〜〜!」とか言うと青い炎が出て、まだ開いていない棺に直撃した。


ちなみに私はその光景に目が点である。





『は…はは、なんだコレ笑えないですけど?なにこれ夢にしちゃリアル過ぎでは?…あーーーもうっ!意味わからん!!』

「お前さっきからうるさいんだゾ!」

『うっさい!元はと言えば、あんたが喋ったりするからこっちも余計に混乱したんだわ!この黒狸!』

「ふな"!?黒狸じゃないんだゾ!オレ様はグリム様だ!!…ってギャーー!!オマエ、何でもう起きてるんだ!?」





開いていなかった棺…いや、黒狸が開けた棺の中には、一人の少年が居た。


パチパチと綺麗な黒い目を瞬かせながら、目の前に居る黒狸を見て叫んだ。





「し、喋る狸!?」





やっぱりそこだよね!?







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作者名:サヒア | 作成日時:2020年5月7日 2時

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