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落ち着け…落ち着くのよ奴良A…。


なにより、あの二人の恩人が私だったとは限らない。
私自身の勘違いかもしれない。


…でも、まあ…もしもがあるかもしれないしね。
もしも!だけど、一応聞いて置こうかな。



「あ、あの。その恩人さんとはどんな人だったんですか?」



そう聞くと、二人は少し考えながら辿々しく答えてくれた。



「どんな人、って言ってもなぁ…。君と同じ女の子で長い黒髪を横に靡かせてたな。…あれ、重力どうなってんだろ」
「顔立ちは日本人なのに、目の色が赤かったな。カラコンとか入れてたんだろ」
「あとは…服装が袴で何色か忘れたけど、上から羽織を着てたな」
「…桜の羽織だったろ」
「あ、そうそう桜!」



そんな二人の会話を聞きながら、私は冷や汗ダラダラもんだった。

わ…


私だわそれ。


いやいや、間違いないわ。
黒髪を横に靡かせて、赤目で桜の羽織でしょ?それ完璧私が妖怪に変化した姿ですや。


ハッとして自分の姿を見下ろす。

現在、紫の袴スカートに厚底ブーツ。
鞄の中にはお財布とハンカチ、護身用の短刀を所持している。


私普段着が袴だからなぁ。
これで勘付かれたりするのは嫌だな。

だってこの人達警察でしょ?
銃刀法違反とかで逮捕されても面倒だし。

それに人間の姿と妖怪の姿は、見た目も性格も色々変わるし、そう簡単にバレはしな……



「…なんか、あんたと似てね?」



くもなかった!!


松田さんはじーっと私の全身を隈なく観察?し始めた。
その視線に耐えられず、少し後退するとその分距離を縮めて来る松田さん。

その後ろで萩原さんは確かに…と一人考え込み出す。



「き、気の所為じゃありませんか、ね?」
「…にしては、雰囲気とか服装とか色々似てんだよ」



ち、近っ!?も、もう勘弁して…!!


その時



「「A姉!!」」



こ、このイケメンボイスは…!


呼ばれた先を見ると、厚と薬研がこちらに走って来ていた。

救世主だ…!と感動していると、機動力の高い二振は一瞬で私と松田さんの間に割り込んだ。

一瞬の事で松田さんと萩原さんは目を丸くしているのがわかる。
私は慣れているが。



「何もされてないか?大丈夫か?」
「ったく、何かあったらすぐ呼べって言っただろ」
「ご、ごめんね?」



二振は松田さんとの距離を開け、私に何もされてないかと心配してくれた。


心配してくれるのは嬉しいけど…


頬とか手とか髪とか取らないでいいから

王子様か!!




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橋本アリィちゃん(プロフ) - とても面白かったです!続きを待ってます!(*´ω`*) (2021年9月25日 21時) (レス) @page15 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
はまぐり - 好み過ぎて語彙力どっかに飛んでいきました (2020年6月2日 22時) (レス) id: fe50b1b3b6 (このIDを非表示/違反報告)
いまづき(プロフ) - 早く続きが読みたいですね! 応援してます! (2019年5月26日 20時) (レス) id: 14b35c0538 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 主〜!灰原哀って子が志保ちゃんですぜ!てか、皆生きてる!ふー↑↑↑↑ (2019年4月14日 21時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
五月七日(プロフ) - 凄く面白いです!続きが気になります。応援してます!! (2019年2月25日 1時) (レス) id: 05191dc1a4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サヒア | 作成日時:2019年1月31日 15時

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