23話 ページ24
｢ほォ桂と高杉がねェ｣
｢過激派だった桂の野郎も今ではすっかり穏健派になりかわり、とかく暴走しがちな攘夷浪士たちをおさえるブレーキ役となっていると聞きます｣
｢バリバリの武闘派である高杉一派とぶつかり合うのは目にみえていました｣
だっる。
昨日あんなに戦ったのになんで今日仕事あんの？
しかも今昨日あったことについて話してるし。
ばれたらどうすんの。
｢両陣営とも被害は甚大な模様で死者行方不明者50数名、あの人斬り似蔵も行方不明とか…これでしばらく奴らも動けないでしょう｣
｢ねえ
土方死んでくんね？
なにそのマヨネーズ、死ねよ｣
土方に文句を言う。
だってね、白ご飯にマヨネーズぶっかけてんだぞ？
頭おかしいだろ。
｢うるせーよ！今までの話きいてたのか！！｣
｢きいてたよバッチリ｣
あんまり聞いてないけど。
｢しかし解せねェ岡田、河上ら猛者を擁ようする高杉に比べ桂はロクな手駒を持っていなかったはず｣
更にマヨネーズをかける土方。
｢一体どうやって高杉達と互角にはりあったてんだ？｣
｢それなんですがね気になる情報が、桂側に妙な連中が助っ人についていたらしくてそいつが…｣
｢妙なガキ2人を連れたバカ強い白髪頭の侍らしいんです｣
…それ銀時たちじゃねーか！！！！
それどこの情報よ！！！
｢後、黒いフードを被った女がいたらしいんですよ
高杉一派はその女を桜鬼と呼んでいたそうです｣
…それ私じゃねーか！！！！！！
だからどこ情報よ！！！
でも、顔バレしてないからましか！？
｢…副長｣
｢…野郎か確かあの野郎は以前池田屋の1件の時も桂と関わっている風だったが、うまいこと逃げられたんだったな、洗うか｣
逃げられたの？だっさ。
｢副長｣
｢元々胡散臭ェ野郎だ探れば何か出てくる奴だってのはお前も前からわかってただろ、派手な動きもせなんだから捨て置いたが…潮時かもな｣
｢これでもし旦那が攘夷活動に関わっていた場合は｣
｢んなもん決まってるだろ
穏健派だろーが過激派だろーが俺たちの敵に違いねェ
斬れ｣
それはいけねーな。
幕府の犬に白夜叉ってことばれたらただじゃすまねーぞ？
早めに殺しておいたほうがいいな。
｢それで、フードを被った女ってのは…
桜鬼と呼ばれていたんだな？｣
え、待って私の話題だよ？
｢はい｣
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作者名：さくら。 | 作成日時：2019年2月19日 17時
