19話〜紅桜篇〜 ページ20
「刀は斬る、刀匠は打つ、侍は…なんだろうな
まァ何にせよ1つの目的のために存在するモノは
強くしなやかで美しいんだそうだ
剣のように」
「クク単純な連中だろう、だが嫌いじゃねーよ俺も目の前の1本の道しかみてちゃいねェ、あぜ道に仲間が転がろうが誰が転がろうかかまやしねェ」
ドガガ
とても大きな音がする。
その音のした方をみると似蔵が壁にもたれかかって座っていた。
「…銀時のほうが上か」
ボソッと呟く。
生身の人間があの化け物と互角に戦えるのは凄い。
銀時は紅桜より強い力で戦っているということになる。
私でもちょっと無理があるのに。
銀時の木刀が似蔵の腕(紅桜の方)を刺す。
「流石白夜叉」
銀時は元攘夷志士白夜叉。
めっちゃ強かったのを覚えている。
ドオオオン
似蔵は銀時を掴み下に落ちる。
あ〜これはどっちが勝つのかな。
「高杉俺はお前が嫌いだ昔も今もな、だが仲間だと思っている昔も今もだ
「いつから違った俺たちの道は」
え、なにこのシリアスな雰囲気。
「何を言ってやがる確かに俺たちは始まりこそ同じ場所だったかもしれねェ、だがあの頃から俺たちは同じ場所などみちゃいめー」
「どいつもこいつも好き勝手、てんでバラバラの方角をみて生きていたじゃねーか、俺はあの頃から何も変わっちゃいねー、俺の見ているモンはあの頃と何も変わっちゃいねー俺は___」
晋助の話に耳を傾ける。
「ヅラぁ俺はなてめーらが国のためだァ仲間のためだァ剣をとったときもそんなもんどうでもよかったのさ、考えてもみろその握った剣こいつの使い方を教えてくれたのは誰だ?
俺たちに武士の道生きる術それらを教えてくれたのは誰だ?
俺たちに生きる世界を与えてくれたのはまぎれもねェ
___松陽先生だ」
「なのにこの世界は俺たちからあの人を奪った、だったら俺たちはこの世界に喧嘩をうるしかあるめェ
あの人を奪ったこの世界をぶっ潰すしかあるめーよ」
「なァヅラ、Aお前はこの世界で何を思って生きる?俺たちから先生を奪ったこの世界をどうして享受しのうのうと生きていける?」
「俺はそいつが腹立たしくてならねェ」
「私はこの世界を確かに恨んでいる、けどなァ
晋助たちまでいなくなるのは嫌なんだよ
この世界は先生を奪った、恨んでいる
…もう好きな人がいなくなるのは嫌なんだよ」
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作者名:さくら。 | 作成日時:2019年2月19日 17時