13話〜紅桜篇〜 ページ14
…ここか、辻斬りがいるところは。
目の前にあるのは大きな船。
多分神楽ちゃんとヅラもここにいるはず。
あ、ちなみに今の格好は動きやすい服にフード付きマントというラフな格好。
ちゃんとフード被ってるからバレはしない。
行こう。
船内に入ったが誰も人がいない。
神楽ちゃんとヅラの姿もみえない。
ほんとに人いないのか?
「誰だ!お前は!!」
ねーいるじゃん!!いるならいるって言ってよ!!!!!
敵は1人。
「しね」
ザシュッ
敵は倒れる。
っていうかここ多分なんだけど、晋助の船じゃね?
前も見たことあるような気がする…
とりあえずどこか部屋に入ってみよう。
…
なんだこれ…
そこにあったのはよく分からない液体に入った刀。
あれ、誰か人がいる?
物陰に隠れ、その人をみる。
…やっぱり晋助か〜
それと刀鍛冶の…鉄矢だっけな。
なに、あいつも晋助の仲間なの?
「酔狂な話じゃねーか、大砲ぶっぱなしてドンパチやる時代にこんな刀つくるたァ」
「そいつで幕府を転覆するなどと大法螺ふく貴殿も充分酔狂だと思うがな!!」
晋助はこれを使って幕府を潰すつもりなのか。
「法螺を実現してみせる法螺吹きが英傑と呼ばれるのさ、俺はできねー法螺はふかねー」
「しかし流石は稀代の刀工村田仁鉄が一人息子…まさかこんな代物をつくりだしちまうたァ、鷲が鷹を生むとはきいたことあるが鷹が龍を生んだか」
…全くきいたことないんだけど。
「侍も剣もまだまだ滅んじゃいねーってことをみせてやろうじゃねーか」
「貴殿らが何を企み何を成そうとしているかなど興味はない!!
刀工はただ刀を作るのみ!!
私に言えることはただひとつこの紅桜に斬れぬものはない!!」
へえー凄いね〜紅桜に斬れぬものはないと。
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作者名:さくら。 | 作成日時:2019年2月19日 17時