10話〜紅桜篇〜 ページ11
「紅桜は江戸1番の刀匠とうたわれた親父の仁鉄が打った
刀の中でも最高傑作といわれる業物でね
その鋭き刃は岩をも切り裂き月明かりに照らすと淡
い紅色を帯びるその刀身は夜桜の如く妖しく美しい
まさに2つとない名刀!!」
親父さんが打ったのか〜
さぞ有名な人だったのだろう。
「そうですか!それはすごいっすね!で犯人に心当たりはないんですか!?」
「しかし紅桜は決して人が触れていい代物ではない!!」
人が触れていい代物じゃない?
「お兄さん!?人の話を聞こう!!どこみてる?俺のことみてる!?」
「なぜなら紅桜を打った父が1ヶ月後にぽっくりと死んだのを皮切りに、それ以前にも紅桜に関わる人間は必ず凶事に見舞われた!!」
「あれは…あれは人の魂を吸う妖刀なんだ!!」
人の魂を吸う妖刀…まるで生き物みたいな刀…
ああ、そういうこと。
人の魂を吸うから生き物みたいになるのか。
「おいおいちょっと勘弁して下さいよ、じゃあ俺にも何か不吉なことが起きるかもしれないじゃないですか!!」
「坂田さん紅桜が災いを呼び起こす前に何卒よろしくお願いします!!」
「聞けやアアア!!!こいつほんと会ってから1度も俺の話聞いてねーよ!!」
銀時の声が聞こえてないんだよww
「…兄貴と話すときはもっと耳元によって腹から声を出さんと…」
「えっそうなのじゃっ…」
「おにいさーーーーーん!!!あの…「うるさーい!!!」」
「はははwwww」
耐えきれなくなり爆笑する。
はあはあwww
「おいってめっなに笑ってんだよ!!」
「だってwwくくっwww」
「てめっ!!」
銀時が殴りかかってくる。
「よっと」
銀時の拳を交わす。
「ふん、腕は落ちないようだな」
「銀時は弱くなったかw?平和ボケしてるから弱くなるんだよ」
「言ってくれるねえ〜」
そう言い銀時は木刀を手に持ち、攻撃してくる。
「受けてやるよ」
私は鞘から刀を抜き構える。
鉄子の声が聞こえたが気にしない。
「おりゃああああああ!!!!」
木刀と刀がぶつかり合う。
「ちょっと!!ケンカはよそでしな!!」
「ここ店だったな、Aまた今度やろうぜ」
「ああ」
そうだね、ここ店だったよ。
こんなところで刀振り回しちゃいけんな。
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作者名:さくら。 | 作成日時:2019年2月19日 17時