ラッパー短編集2

＊ ページ35

「ね〜、え〜『あのすいません。こいつ俺のなんで』え」
「え、ちょ、A……くん……？」

女上司をガン無視して、俺は一二三の手を掴んで店の外へ出た。後ろでぎゃーぎゃー騒いでる女上司はガン無視して。
「ｯちょ、Aくん！駄目じゃないか……僕は、まだ仕事中で……」
『恋人が女に言い寄られてるのに、それを無視しろって言うの？』
「そ、そうじゃないけど……！今は仕事中だし……それに、ああいうのだって、よくある事だから……」
よくある事、っていう言葉に引っかかったが、今はどうでもいい。
まだ抵抗を続ける一二三の口を、俺の唇で塞ぐ。あ、香水の匂い。多分あの女上司。嫌だな、俺の一二三なのに。
『ねぇ一二三、今から俺の家行こ』
「な、え？」
状況の理解が追いついてない一二三。まぁ好都合。そんな一二三を引っ張って俺の車に乗せて走らせる。
多分家に帰ったらすげぇ怒られると思う。でもどうにかして、上書きして、俺色に染めないと、俺が壊れちゃう。だから一二三、ごめんね。

今夜は眠れそうにない。

〜fin〜

リクエストありがとうございました！
遅れてしまいすみません！！！
リクエスト通りになってないと思います(´；ω；｀)
考えに考え抜いてこれです。文才も語彙力も全て無くしました(白目)
何かありましたらコメント欄にてお願いします(｡ᵕᴗᵕ｡)

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